2025年03月11日

発表の機会

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

パリからの第二報はないまま、日本に戻ってきてしまいましたが、ふと気が付くともう3月半ば。時間が過ぎるのはなんと早いのか!

帰国後は、時差ボケを感じる間もなく、仕事仕事の日々です。とはいうものの、変な時間に眠くなったり、夜中に目が冴えてしまったり、地味に時差ボケしておりました。今は日本時間に体がすっかり慣れましたが、朝起きるのが少し辛い、、、

3月20日(祝・木)、久々に親睦会を兼ねた小コンサートを行うことになっています。生徒さんたちは練習に全く身が入っておりませんが、とりあえず恥ずかしくない程度には演奏してくださいね。7月26日(土)には本格的な発表会を開くことが決まりました。色々な人が聴きに来てくれますので、それに向けてせっせと練習しましょう!

私の生徒さんたちのほとんどはお家での練習をしませんが、だからといって、指導者が彼らから発表の機会を奪ってはいけないと思っています。

生徒さんたちの出来次第で、自分の評判が決まってしまうと恐れている先生方もいらっしゃるし、発表会を聴きに行ってみてから習う先生を決める方もいらっしゃると思います。でも、生徒さんは一人一人、練習できる時間もモチベーションも違います。

私の指示をすぐに理解して演奏に反映させられる子もいれば、言葉を尽くして説明して実演して見せてもなかなか理解できない子もいます。言われていることを理解はしているけれど、どうしていいかわからない子、技術がおぼつかない子もいます。

人前で演奏するのは生徒さんたちです。練習不足で発表会に臨んでしまったことを悔やむ子もいれば、演奏中に何度か止まってしまっても満足そうにしている子もいます。

発表会は人を評価する場ではありません。日頃の成果を聞いてもらう場です。温かい目で見守っていきましょう!

では、三寒四温の時節柄、体調にはお気をつけくださいませ。花粉症の方も。
posted by マカロン at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ

2025年02月14日

Navigo改悪〜パリより〜

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

今、パリにいます。久しぶりのパリです。1週間が過ぎました。思ったほど寒くはありません。でも日本では着ないようなロングの厚手のコートを着て歩いています。残り1週間ありますが、街探索を続けようと思います。

今回は、10年近く住んでいたBel-air地区のアパートを借りて、里帰りするような気持ちで滞在しています。

私が住んでいた2005年頃までと比べて大きく変わったのは、PicpusからNationかけてです。新しい建物がどんどん出来ていて、私が住んでいたアパートの裏手の修道院が、超近代的な建築に変わっていました。

それだけでなく、パリ第3大学(ソルボンヌ・ヌーヴェル)の新校舎が移転してきたり、病院も一部建て替えられ、その界隈は私の知らない町並みになっています。大学については、日本の留学生にはすでによく知られたことだったと思うのですが、私は全然知らずにおりました。

病院が2つあって、庶民的な町ですが、その側面は残しつつも、新しい若さ溢れる活気ある町になりつつあるのだなと思いながら、散歩しています。まだまだ新しい建物が建つようで大規模な建築工事も続行中です。

観光客にとっては改悪された Navigo。この1月から改定され、観光客にとっては高く付いてしまうシステムになっています。他にも観光客向けにお金を払わせるシステムがどんどん導入されています!5日分をチャージして80€弱、すでにものすごく高い上、1日にメトロに6回乗らないと元が取れません。その上、回数券がなくなったので、1回の乗車でメトロは2.5€、バス・トラムは2€を払わなければいけません。ほんの少しの距離乗っても、これだけ払わなければいけない。高い!

とはいうものの、このNavigo、使い方によっては、以前よりは広範囲での自由度が高くなるので、使い方を変えてみると良いのかもしれません。Navigoは5ゾーンまでゾーンの区切りがなく使えるので、例えばヴェルサイユやサン=ジェルマン=アン=レなどの郊外の街に宿泊して、パリに遊びに来ることも気兼ねなく出来ます。

でも、そんなことする人、そうはいないですね、、、

また時間があれば、パリからブログをあげたいと思っていますが、期待せずお待ちください。
posted by マカロン at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年01月28日

読譜の教え方

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

そろそろ1月も終わろうとしていますが、横浜は天気も良く、今日は比較的温かいので、気持ちよく過ごせそうです!

ところで、先日、お正月休み中に楽譜が読めなくなった男の子の話をしましたが、すぐに感覚を取り戻してくれました!ちょっと忘れちゃったかな?程度の問題で、本当に良かった。

ところで、初心者の生徒さんに読譜を教えるときに、先生方はどのように教えていらっしゃいますか?

ピアノの場合、ト音記号の第一下線上にある音符、つまり「真ん中のド」から教えることが多いのではないでしょうか?教則本もこの音から教え始めるものが多いですね。

その場合、ヘ音記号が後回しになるなどの弊害もあるというのは、良く言われることです。

ですが、実際には、どの方法と取っても良い点もあれば弱点もありますし、ある生徒さんには合うけれど、違う生徒さんには合わないなど、100%完璧な指導方法というのはないのではないかと思います。

私の場合は、どんな小さな子でも最初からト音記号とヘ音記号の意味を教えてしまいます。「ト音記号はソの音の場所を示している記号です。この記号の真ん中の○のところがソですよ」、「ヘ音記号はファの音の場所を教えてくれてますよ。●の部分がファですよ」などと教えます。

バロック時代の楽譜を読む方やクレ読みをされる方はご存知かと思いますが、ト音記号もヘ音記号もハ音記号もいろいろな場所に移動します。ピアノの楽譜のように、ト音記号もヘ音記号も固定されているとは限りませんね。なので、「ト音記号の時には、第一下線にド」と固定で覚えさせてしまうのを、私自身は避けています。

もう少し進んだ生徒さんで、まだ読譜が定着していない生徒さんには、調を教えるときに調号と一緒に教えてしまうという方法もあります。例えば、ト長調の場合、「ト長調ではファに♯が付きますね。じゃー、♯の付く音全部に印を付けてみてね。そしたら、それを目印に楽譜を読んでみようか」という風に、♯が付く音と音階を弾いてあげます。この作業を毎回のレッスンで根気よく続けて行くことで、調と調号を覚え、生徒さん自身の読譜の方法のひとつを身につけていくことができます。

結局のところ、生徒さんが楽譜が読めるようになってくれれば良いわけなので、習得方法は、生徒さんと一緒に探っていくのが最良の方法だと思います。
posted by マカロン at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽全般