2019年12月29日

私が現在、嬉々として子供たちにピアノを教えている理由

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。ブログをご覧頂きありがとうございます。年の瀬も押し迫って参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。本年末年始は9連休となりますが、我が家は子供の受験のため、いつもと変わらず横浜でお正月休みを過ごします。

本日は、おそらく今年最後のブログとなると思いますので、本年の締めくくりに相応しい内容にしたいと思います。

私は現在、ピアノや音楽史、そしてフランス語を通して、教えることを生業としています。以前から細々と続けてはいましたが、これを生業にしようと決め、本格的に始動したのはここ1年ほどです。

その中でも、子供たちにピアノを教えているときが一番楽しく、やりがいを感じています。教えた子供の数はそれほど多くはないけれども、自分の子供以外の子供たちに触れることで「個性」の本当の意味を理解できるようになりました。

子供の状態は常に流動的で、機嫌良く進むこともありますが、ご機嫌斜めでテコでも動かないこともあります。大人から見たら顔をしかめてしまうような態度が、実は子供たちの精神的な不安から来ていることもわかってきました。

男の子はさらに繊細で、お母さんの気を引くためならなんでもします。それは時に見ていて切なくなるほどです(笑)。お笑い芸で笑いを取るような方法を取れる子であれば、こちらは笑うか、呆れ顔で対応するだけですが、お母さんを困らせるような方法でしか気を引けない子もいて、お母さんの気を引こうと思えば思うほど、お母さんに叱られるという悪循環にはまってしまう子もいます。

そんなときに、子供に対して「なんなの、この態度は!」と思うことがなくなり、子供の気持ちに寄り添うことができるようになりました。

子供を教えることで得る喜びの中でも特に大きいのは、子供の成長を間近で見ることができて、共に成長していくことができる楽しみです。就学前から思春期、さらには大学生や社会人になっても慕ってくれる生徒にとっては、ピアノの先生というのは親以外の親密な大人の一人です。またピアノの教師という仕事は、長い時間をかけて習得し培っていく習い事を通して、人格形成にも関わっていくことができる素晴らしい仕事だと思います。先生冥利に尽きます。学校の先生ではここまで密にはいかないですよね。

今年も残り僅かとなりましたが、皆様、どうぞ良い年をお迎えください。
今年同様、来年も子供たちとの新しい出会いがあることを願いつつ、今年を締めくくりたいと思います。
posted by マカロン at 16:48| Comment(0) | ピアノ

2019年12月27日

テクニックを徹底的にできるまでこだわらなくても大丈夫

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。ブログをご覧頂きありがとうございます。今日は、子供のレッスンで気をつけていることについて書きたいと思います。

とても可愛らしいけれど、だんだんと自己主張が強くなってきたHちゃん。お話大好きで、レッスン中も少し弾くとすぐおしゃべり。でも本当にかわいいんです!

彼女には前回のレッスンから、曲の合格を自分自身で決めてもらうことにしました。Hちゃんは自分の意見をはっきり言い、やりたくないことはやらない子なので、もうその曲に飽きてしまえば早く先に進もうとするし、まだ続けたいときは「もっとやる!」と言うので、そういう子の場合は、合格も自分で決めるのが良いと思っています。

飽きてしまっている曲を延々と続けても、それ以上の成長は見込めませんよね。あと一歩なんだけれども、そこそこのところでも一旦おしまいにして、同じ課題は、もう少し時間が経ってから、違う曲で克服を試みるというのも悪くはないと思います。他のことをやっているうちに、以前できていなかったところをすんなりと克服していることがあります。

何かができる時というのは、その前にぜんぜん成長しない段階があり、その後気がついたらできるようになっているということがあり、階段状に成長していくことは、多くの先生方や保護者の方も気づいていることと思います。

何をするにも「納得して自分で決める」というのがやる気につながっていくと思っていますので、できないことに延々とこだわって子供たちのやる気を削ぐのではなく、子供たちのやる気を削がないようなレッスンを心掛けています。
posted by マカロン at 18:04| Comment(0) | ピアノ

2019年12月24日

税金の使い道〜フランス年金改革に抗するストライキ

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。ブログをご覧頂きありがとうございます。久しぶりにフランス語レッスンの様子を書いてみようと思います。

美術関係のお仕事をしているYさん(20代女性)のフランス語のレッスンでは、芸術関連の話しで盛り上がることもあり、毎回楽しみにしています。先週末はヨーロッパのスケジュール(クリスマス休暇が21日前後から始まっています)に併せて仕事をしていたため大忙しだったようですが、宿題もこなして来てくれました。彼女はどんな面倒な宿題を出しても、やってきてくれる頼もしい生徒さんです。

今回のレッスンのために彼女が選んだテーマは「税金の正しい使い道」に関するプレゼンでした。「桜を見る会」のニュースを見て、日本の税金の使われ方について少しは勉強した方が良いと思ったようです。しかし、日本とフランスの税金の使い道を比較しているうちに、暗い気持ちになってしまったようで、日本に暮らしていても幸せにはなれないのではないか、外国に移住した方がいいのかなど、いろいろと考えてしまったそうです。

それはさておき、フランス語の話にいきましょう!

先ほど書いたとおり、今日は税金に関する行政用語を勉強しましたが、なかなか難しいですね。

レッスンは、はじめに語彙の確認から始めました。日本とフランスではいろいろと異なるので、簡単には字義通り翻訳はできないものもありますが、日本語とフランス語をそのまま訳しても問題ない単語には、直接税、間接税、比例税、累進税、国税、地方税などがあります。

また、日本語では「税」という1つの単語ですべてが表現されるけれども、フランス語ではもう少し細かく分かれており、それに応じて用語も異なります。Taxeは住民税や付加価値税など、Contributionは一般社会税(社会保障関連費のために課される税)など、Redevanceは著作権料などに相当します。

日本では、本来、徴収された税金は社会保障には充てられないはずなのですが、社会保障のための増税という口実で、今回消費税を上げました。しかし、本当に社会保障に使われるのかどうか、お金には色が付いていないのでわからないですよね。実際に日本の歳出のグラフには社会保障支出は記されていませんでした。日本人は税金の使い道について、政府をそれほど監視していないように見えますし、不本意な使われ方をしていても、国民が怒りを露にすることは少ないですね。

フランスでは「ジレ・ジョーヌgilet jaune」のデモがまだ完全には収まらないうちに、年金制度改革を巡る大規模デモとストライキが始まり、すでに3週目に入りました。公共交通機関が麻痺し、クリスマス休暇に帰省する人たちを混乱に陥れています。観光客も激減で、経済的な打撃も甚大です。オペラ公演も休演。通勤、通学には、自転車やキックボードtrottinetteが大活躍しています。

休暇が明けも協議が成立するまで、このストライキは続きそうな勢いです。教員もこのストライキに参加しているので、学校も休暇が明けてからもしばらくは休校の可能性大です。

このようなやり方をどう考えるかは賛否両論あるとは思いますが、フランス人にとっては当然の権利で、多くの人はストライキに多少の不便は感じていたとしても、おしなべて寛大です。私もフランス在住時には、何度もストライキに遭遇し、舞台関係の仕事に就く人々によって行われたデモにも参加しました。

ということで、今回のレッスンのまとめは、「民主主義とは、国民が国の言うことに従うのではなく、国民が主体となって、国を動かしていくもののはずなので、日本人も一人一人がもっと声を上げなければいけないのだ!」ということになりました。

次回は、フランスと日本の税金の使い道の違いについて、プレゼンしてくれるということなので楽しみです!
posted by マカロン at 20:46| Comment(0) | フランス語