今日は朝起きて、とても涼しいのでびっくりしました。やっと長い夏が終わったようでほっと一息ですね。
前回のブログでは、フランス語教育法の研修が終わった!とお知らせしましたが、あのときのショック状態から1週間が経って、やっと気持ちが落ち着いてきました。今回の研修は超集中講義だったため、知識や経験が未消化のまま終わってしまったのですが、現在、学んだ内容を咀嚼中です。今日は、この研修を終えた後の簡単な感想を書こうと思います。
まず大前提にあるのは、外国語学習の方法には歴史的な変遷があったということです。その時代時代に存在したメソードは、多少なりとも批判され、その度に新たなメソードが開発されてきました。フランスの各地方にその土地独自の言語が存在していた時代に、フランス語を統一しようと始まった、母語とは異なる「標準フランス語」という言語をフランス人すべてに習得させる言語教育法から始まったフランス語(外国語)教授法ですが、フランスの歴史的な背景だけでなく、それぞれの時代の要請に応えるために、変化を余儀なくされてきました。戦争時にはアメリカ兵を世界各地に送り出すために早急な語学力養成のための教育法が生まれましたがその方法を取り入れたり、子供が言葉を覚える過程をそのまま大人の学習者に当てはめようと文法の説明の意図的に削除したり、母語を使うことを禁止する方法もありました。現在ではヨーロッパ内の人々の往来を盛んにし、各国間の不平等を失くそうという動きから、欧州で統一された外国語能力を示す基準が設定されていて、複文化主義・複言語主義という新たな道を歩みだしています。
日本の英語教育も、財界からの要請によって小学校3年生から必須科目となり、人生の早い時期に外国語教育が課せられるようになりました。早期外国語教育の是非はさておき、グローバル化という要因の他にも、日本が人口減少の時代に入り、人口ボーナスがなくなったことによって、海外に出て行かなければならない局面に入ったことは否定できませんね。
今後、採用試験や昇進の際に、外国語が出来るか出来ないかでその先の進路が決まるということも出てくるのではないかと思います。英語の他に、もう一つ他の言語が話せると良いですよね。アフリカがこれから経済的に大きく伸びる可能性を秘めており、アフリカで仕事がしたいからとフランス語を学ぶ方が増えています。フランス語圏はとても広いですので、是非フランス語を学んでみてはいかがでしょうか?
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