久方ぶりのブログとなりました。最近、面白い翻訳の仕事を頂き、少しそちらに注力しておりました。が、今日はフランス語のレッスンの様子を書いていこうと思います。
日頃のフランス語レッスンでは、スタンダードな文法学習は最低限に押さえて、実際にテレビやインターネット上で放送されている番組を使って進めています。
文法や語彙強化などは中級以上になると本当に重要だなと思うのですが、現在の語学学習の流れとして、特に初級の間は、実際の場面を想定して使える語学力、特に口頭表現を身につけるという方法が主流になっています。脳科学や心理学の研究から、まずは話す事を身につけて、その後に読み書きに移行していくのが王道となっています。
しかし、やはりある一定の年齢を過ぎた学習者にとっては、文法や文字による習得を同時に行う方が、効率が良いというのも事実ですので、やはりバランス良く、4技能を同時進行で身につけていくのが良いのでしょうね。
ところで話を戻しますが、映像を使ったレッスンは生徒さん方にとても好評です。個別にアンケートしてみましたので、実際の生徒さんたちの声を聴いてみましょう!
• 繰り返し聞きなおしているうちに理解した単語や内容は、通常の文法学習やテキスト学習よりも頭に定着しているように思います。
• 学習と同時に自然に異文化理解できるのでとても楽しいです。
• ネイティブスピードで聞くのはとても難しいですが、録音教材はゆっくりはっきり話してくれるので、現実のフランス語とは随分違うのだなと感じました。
• 語り手の口元が見えると発音が理解しやすいのかなと感じています。
• 音声から内容が把握できなくてもイメージで内容をつかむことができ、イメージを通して何を言っているのかを推測することもできます。
• フランス語が聞き取れないというマイナスな感情が、テープだけの時よりは軽減されます。
• 何度も映像と聞き取りを繰り返すことで、場面や実際の発音の癖みたいなものが記憶に残ります。
などなど、大方はポジティヴな感想でした。
教える側としての私の意見も同様で、フランス語を勉強するということは、フランス語圏の様々な文化に触れることとイコールだと思っていますので、実際のフランスの様子やフランス語圏の国々の現在の様子を、語学学習を通して一緒に学ぶことを目指しています。そこに様々なアクティヴィティーをプラスして、今習ったことを実際に使って定着を図っています。
前月は、コロナ禍で1月6日のガレットGalette des roisの売上に影響が出ている話(お祝いはするが少人数で行うため、少人数用の小さいガレットが売れた)や、テレワークの増加に伴い、フランス人の飲酒量が増えている実体を踏まえた上で、禁酒月間(文法としては、複合過去形と半過去形を、復習を兼ねて勉強)の意味を考えたり、言葉を学ぶ以外にも文化にも触れました。
今月は、文化面としてはテレワークとコワーキングを主に、語学面に関しては生徒さん各自の理解度に合わせて進めていく予定です!
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