2021年02月18日

努力することの大切さ

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

得意なことでなければ努力しても仕方がない、努力するだけ無駄だということが言われたりすることも耳にしますが、不器用な生徒が苦しい時期を乗り越えてピアノが上達する姿を見ると、子供の場合はそうとも言い切れないのでは?と思います。

というのも、「こんな不器用な子、見た事ない」というくらい不器用な子がいるのですが、彼はここ1年、メキメキと力を付けてきています。音楽を3歳からはじめ、私のところには1年生の時にやってきました。現在、4年生。4月からは5年生になります。

実を言えば、彼の不器用さ加減は想像を絶するほどだったので、そんなに長いこと続ける事はないだろうな、続いても1年かな?と思っていましたが、同じようなレベルの様々な教本、子供用のハノン、連弾などいろんなことをしながら、なんとか今までピアノを続けてきました。「ピアノを辞めたい」と言い続けていた時期もありましたが、ご家族のサポートもあって、今は完全に自主的に練習できるようにもなりました。

その上、努力したことはいつか実るということを、身を持って体験しているせいか、出来ないことにぶつかっても、練習すればできるようになるという確信を持てているようで、簡単にはへこたれなくなりました。歩みは遅くとも、着々と前進しています。最近は、調性や和声の話もできるようになってきました。

子供が家での練習を嫌がり、その上、全く上達しないので、大体は音楽の「お」の字さえ知る事なく辞めていってしまうという現実がありますが、色々な事が出来るようになればなるほど、どんどん面白くなっていくので、音楽が嫌いというのでなければ、ある程度のレベルまでは続けていけるよう、ご家族のサポートがあればいいなあと思います。

将来、ピアニストになるか否かに関わらず、毎日の練習の積み重ねや出来ないことでも努力して克服しようとすることの大切さは、音楽を習得していく中で自然と身に付くと思います。子供の一時的な気まぐれに、親が一喜一憂せず、長い目で見て子供と付き合ってあげていただきたいと思います。努力ができることやその大切さを知ることは、子供たちが成長していく中で、一生の財産になると思います。
posted by マカロン at 16:37| ピアノ