2021年07月16日

7月のテーマ(少子化)

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

中級や上級の生徒さんたちとは、月毎に(時には2〜3ヶ月かけて)1つのテーマを決めて、それについてフランス語で話し合いをしています。最終的にはそのテーマについて、フランス語で自分の意見をまとめてもらいます。

7月は「少子化」について、フランス語で話をしています。先進国と言われている国では少子化が進んでいます。比較的少子化対策が功を奏していると言われているフランスですが、実際にはここ数年少子化が加速しています。実際にどの程度減っているのか、その傾向や原因について、フランスの新聞や統計、専門家などの話を読んだり聞いたりしながら、最終的に日本の状況にも目を向けてもらい、自分の意見を形作っていく作業をします。

日本人は概して、「自分の意見を言いましょう!」と言われても、自分の意見よりもニュースで触れられている内容や一般的に言われていることなどを話してしまいます。でも、それは決して自分の意見ではないため、フランス人には、「一般論はいいから自分の意見を早く話して!」と思うのです。

ouiかnonで答えられる質問には、まずouiかnonをはっきりと言ってから、その理由を述べます。日本人は、どうしても断定を避けるためouiもnonも言わずに話し始めます。生徒さんたちには毎回「oui ou non ?」と訊ねることも忘れません。

それ以外の質問にも、「私の意見では、、、」と立場を明確にして答えましょう。ある意味「私の個人的な意見では」と言った後は、何を言っても構わないくらいのつもりで話して大丈夫です。あなたの意見に反対するとしても、あなたの意見を否定したりしません。

日本人同士では断定は避けた方が無難ですが、話す相手が変われば自分の論法も変えなければいけません。外国語教育者には、さらに進むグローバル化に伴って、異文化コミュニケーション教育の一端を担うことが増々求められるのではないでしょうか。
posted by マカロン at 10:41| フランス語

2021年07月11日

最近の生徒さんたちの様子

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

やっと大学の前期の授業が終わり、教える側の私は夏休みです!学生さんたちは、これから本格的な試験に向けて、勉強に本腰を入れなければいけない時期ですね。頑張ってください!

ピアノの生徒さんたちは、6月の発表会後、しばし休憩しました(だらけた!?)が、それも一段落し、さらなる飛躍を目指し、練習を再開しました。

子供たちはみんなそれぞれ確実に育っています。泣き虫だった子が少しずつ泣かなったり、大人しかった子がやんちゃになって適当にサボる事を覚えたり、指が思うように動かずにピアノの練習を敬遠していた子が、少しずつ指が動くようになって練習が楽しくなったり、、、身体や心の成長に応じて、子供はどんどん変化していくのだと感じる毎日です。

そんな中でも特に大きく変化する時期があります。それはやはり「中学受験」がきっかけと言えるでしょうか。受験を考え始めた小学4年生の子は、レッスンに来ると中学受験の諸々について語って聞かせてくれます。どうも学校での子供たちの話題は「中学受験」らしいのです。それが原因なのかどうかわかりませんが、もともと集中力のない子ではあるのですが、レッスンにまったく身が入らなくなってしまいました。レッスンに来ても、常に時計を気にしていて「あと○分で帰れる?」と聞いてきます。ん〜、どうしたものか、、、

中学受験には賛否両論ありますが、私はどちらかと言えば否定派です。小学生の間はもっと実際に身体や手を動かして、五感で物事を捉えて行く時期だと考えているからです。理論的な話は五感で体感した後でも十分に間に合うし、順番としては、そちらの方があるべき姿なのではないでしょうか。

ただ受験には定員というものがあり、学校から受け入れてもらうためには、試験で学校が要求しているだけの点数を取らなければいけないのですよね。その年齢で理解していて欲しいことがどれだけ理解できているかを知るための試験ではなく、いわば、受験生を振り落とす目的の試験のために勉強するわけです。

ん〜、考えてしまいますね。良い教育とは何か?その定義は、人それぞれ違うと思います。ただ私が願うのは、子供さんたちの健全な成長のために、親御さんが盲目的にならないように気をつけて欲しいということだけです。
posted by マカロン at 16:21| 日記

2021年07月07日

音読の効果(1:インプット効果)

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。


脳科学や外国語教育分野などの研究から、大量に音読を繰り返すことで、言葉のインプットが促進されることがわかっています。

まずは、黙読時の読みの速度が上がります。これは、音読によって、和訳せずに読むため、日本語を介さず理解する習慣が付くためです。

次に、音読によって、言葉のインプットをする準備が整います。つまり、単語や構文などを暗記しようとする際に、音読による準備段階を踏むことで、その後の定着力が高まるということです。

第3に、リスニングの効果も上がります。その理由は、音読という作業が、文法や意味などの情報を自ら発声しながら、音声的に何度も反復して聴覚的に記憶していく作業だからです。

つまり、音読という行為は、総合的に外国語のインプット能力を引き上げていくことに一役買っていると言えるでしょう。

実際に私の生徒さんたちにも試したところ、音読を繰り返した後の方が、文法的な知識や語彙の定着率が上がっているように感じでいますし、かなり早いスピードで話されている現地のフランス語の聞き取りにも効果てきめんです。

ひとつのテキストを1〜2回読んでお終いというような形式的な音読では定着率は上がりませんので、数日にわたって毎日複数回、音読を繰り返すという方法で行えば、インプット効果を体感できること間違いなしです。是非、お試しくださいね。
タグ:勉強法
posted by マカロン at 06:25| フランス語