2021年10月26日

子供のレッスンへの親の同伴

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

今日もまたお天気が悪く肌寒いですね。今年はなんだか夏らしさも秋らしさもおかしな感じです。夏は早い時期に急にやって来て、あれっと思ううちに終わってしまい、気持ちの良い秋もないまま冬に突入してしまったみたいです。

ところで、ピアノのレッスンに子供だけで通わせて良いか、親が同伴した方が良いのかという質問を受けることがあります。賛否両論あるとは思いますが、私の教室では、親御さんと子供さんとの話し合いで決めていただいています。

ご家庭での練習に親御さんのサポートがあった方がスムーズに進むことも多いのですが、共働きの家庭で平日レッスンを希望の場合、付き添いは無理でしょう。また子供の性格にも拠りますが、ご家庭での練習に親が介入しすぎることで、ピアノが親子バトルの原因になってしまうこともあります。

私の教室の生徒さんたちの大体の傾向を見てみると、男女で違いがあるように思います。これもあくまでの個人の見解ですし、個人差の範囲かもしれませんが、、、

男の子の場合は、親のレッスン同伴に関しては、あまり何とも思っていないようですが、お母さんが付き添いの時には、なぜかテンションがマックスになり、大声を出したり、走り回ったり、どうでもいい冗談を連発してお母さんを困らせています。子供自身は、お母さんを喜ばせたい一心でやっているようなのですが、お母さんは「もう止めて!」とか「いい加減にして!」と言いながら渋い顔をしています。こんな男の子たちですが、お父さんが付き添いの時には、話もせず、淡々とレッスンを受け、さっさと帰っていきます。この違いはなんなのでしょうね!!!

女の子は、小学生になると親同伴のレッスンを嫌がることが多いです。その理由をこっそり生徒さんたちに聞くと、先生と自由におしゃべりできない、帰宅後にレッスン内容やレッスン態度に関しての小言が始まるのが嫌、というのが理由のようです。

ある女の子の生徒さんの例ですが、お母さんが強引にレッスン室に入ってくるご家庭がありました。このお母さんは、娘さんに「こっちを向かないで!」と言われ、その後、椅子を窓際まで持って行き、椅子を窓の方に向けて座り、窓の外を見ながら音だけを聞いていました(笑)。

この傾向が本当に男女差なのか、単なる個人差なのかはわかりませんが、興味深いなあと思って、子供たちを観察しています。
posted by マカロン at 09:22| ピアノ

2021年10月17日

個人レッスンのデメリット

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

すっかり秋らしくなりましたね。週末は晴れて欲しいですが、今日は生憎の雨です。

以前、フランス語レッスンにおける「個人レッスンのメリット」について、このブログで2度ほど書きましたが、デメリットについては一度も書いたことがないので、今日はあえて、個人レッスンのデメリットが何かを考えてみたいと思います。

1点目は、レッスン内でのインタラクティヴな学習ができないことです。また、一緒に勉強する仲間がいないことで、モチベーションが保てないということもあります。つまり、共に頑張る仲間を求めている人にとっては、個人レッスンは満足するものとはならないでしょう。

先日、北海道に旅行に行った際、名古屋在住のフランス人一家と知り合いになりました。彼らは2年半ほど日本に滞在していましたが、コロナ禍の影響を受けたため、ドイツ企業に転職し、この夏を最後に、日本を去るという話でした。この一家、一番下の小学3年生の男の子は日本の公立の小学校へ、中学1年生の女の子はインターナショナル・スクールへ、お父さんは会社へ行き、日本社会との接点がありましたが、お母さんだけが社会との接点がなく、日本語のレッスンが頼りだったそうなのです。しかしこのコロナ禍でレッスンがオンラインとなり、人との直接的な交流がなくなり、学習へのモチベーションが下がってしまい、日本語の勉強自体も止めてしまったそうです。「だから、2年も日本にいたのに日本語をほとんど話せるようにならなかった、、、」と話していました。

学習のスタイルは人それぞれ異なるものです。私自身は、本質的には、勉強は孤独な作業だと思っていますが、仲間との話し合いの中から、自分にはない視点を得ることも多いと思います。仕事の場合は、チーム内の異なる意見を集約して成功に導いていくことが常でしょう。なので、フランス語学習においても、人の意見などを聞きながら自分を高めていく方法が向いている人には、個人レッスンは不向きなのではないかと思います。

2点目は、受講者に対する授業負荷が高いという点ではないでしょうか。どういうことかと言うと、他の学習者がいないので、時には学習内容が停滞することがあるということです。これは、個人レッスンのメリットと表裏一体の側面と言えると思います。

例えば、個人レッスンの受講者の中には、自分のペースで学習を進めたいために、個人レッスンを希望する方がいらっしゃいます。この「自分のペース」というのにはいくつか種類があって、レッスンの回数(毎週ではなく、月2回など)やレッスン日時の自由度(自分の都合に合わせたレッスン日時の選択)というものもありますが、もう一つ、自分の「理解度に従って」というものもあります。つまり、理解するまで徹底的に、あるいは語彙や熟語の習熟度に合わせた学習内容にしてもらうということもあります。

グループレッスンの場合には、学習期間・総時間数とカリキュラムが決まっており、講師にはカリキュラム内容を期間内に終わらせることが求められています。ですのは、時には各学習者の習熟度を蔑ろにせざるを得ないこともあります。そのため、グループレッスンの学習者は、各種試験を受けて習熟度を測る方もたくさんいらっしゃいますね。

どちらも一長一短ありますが、趣味のフランス語学習には、最終ゴールはありませんので、いろいろ取り混ぜてご自身の学習を楽しめれば良いと思いますし、私は講師として、皆さんの学習にお力添えさせていただければ光栄だなあと思っています。
posted by マカロン at 10:06| フランス語

2021年10月11日

インタラクティヴinteractive

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。夏の終わりは早かったのですが、秋に入ってからも日中はまだまだ暑いです。でも真夏とは違い、夜は涼しいので、虫の声を聞きながらの散歩はとても快適です!

ところで、今日は、外国語習得のために特に重要なことの一つ「インタラクティヴ」について触れようと思います。

インタラクティヴとは、教育の現場では「相互学習」と言われているもので、学習参加者の間でお互いに学び,教えることが同時に起こる学習の状態のことです。外国語学習の場合には、勉強中の外国語で参加者同士が話し、修正し合う行為のことだと考えて良いと思います。語学学校では、2ないし3人のグループを作って、クラスメートと話させて、習ったことをすぐに使う機会を作っています。学習者それぞれに知っていることが違いますので、各学習者の長所をお互いに取り入れつつ、能力を高め合っていくことができます。

言語習得には、学習の早い段階から人と話すということが非常に重要だと言われています。文法を詰め込むことよりも先です。語彙を増やさないことには自分の言いたいことが的確に伝えられないとはいえ、日常的によく使う単語を覚え、使う場面をシミュレーションしながらその都度すぐに使ってみる。その繰り返しによって、どのような場面でどのように使うのかがわかってきます。

つまりは、子供のように言葉を学ぶということです。子供は、身近な年長者、特に母親との交流の中で言語を習得していきますね。私の知っている例では、子供の母親が外国人の場合、学齢期前の子供は、暮らしている国で使われている言語よりも先に母親の母国語を覚えることが多いです。母親の言葉をおうむ返ししながら、覚えていくのでしょう。

外国語学習の際の話し相手ですが、必ずしも学習言語のネイティヴである必要はありません。とにかく声に出すということが大切です。たくさん発話して、どんどん吸収していってください!

posted by マカロン at 09:26| 日記