2021年11月29日

外部講師のレッスンを取り入れる理由

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

私の教室では、定期的に外部の講師にレッスンをお願いしています。生徒さんが小学生3〜4年生になる頃には、技術的にも進歩し、大人ともそれなりに知的な会話もできるようになります。日頃高校生以上の生徒さんを教えている先生とレッスンをしても問題ないくらいに成長した生徒さんたちには、外部講師の先生のレッスンを受けてもらうよう促しています。もちろん強制ではなく、希望者のみです。



私がこの制度を取り入れたのには、いくつか理由があります。
まず、私がピアノ専門の教師ではないということです。私自身、ピアノはかなり弾けますが、ピアノ科卒業ではないので、技術的な面からピアニストとしての専門家のアドヴァイスをもらった方が生徒さんたちのために有益だと考えているからです。

もう一つの理由として、子供たちの練習のモチベーションになるということです。3〜4年生になるまでの長い期間、私とレッスンを続けて来ている生徒さんたちは、私に対するある種の慣れがあり、レッスンを受ける時の緊張感が徐々に薄れてきます。完全に新しい先生に変わるという選択肢もありますが、そのことに抵抗がある生徒さんたちは、慣れた場所で、時々違う先生のレッスンを受けるくらいの変化でも、気分が変わり、表情にも緊張感が出てきます。また注意点や課題などが頭に残りやすかったりします。残念なことに、ほとんどの指摘が、私のレッスンで言われたことと同じ内容になってしまっていますが、、、でも、私の言い方と違っていたり、いつもと違う先生からの指摘を吸収しようとする子供自身の気持ちなどが、課題やアドヴァイスを頭に残りやすくしていることも確かです。

最後の理由としては、私自身の勉強にもなるということです。外部講師のレッスンには、私も必ず同席でしてレッスンを聞いています。子供の様子を客観的に見ながら「この子はこういう風に注意すると理解しやすそう」とか、近くで見ていた時にはわからなかった子供の身体の癖とかが良く見えます。それから、私が気づいていなかった点を指摘してくれる場合もあり、自分がレッスンする際に役立つことがたくさんあります。

この制度を取り入れてから現在まで常に同じ方にお願いしていますが、各生徒さんの進度や技術面の課題など現在の状況を踏まえつつ、今後の方針を一緒に考えていただいています。近々、HP上に彼女の紹介をアップしたいと思っています!

外部講師にレッスンをお願いすることの利点は他にもありますが、次回は外部講師のレッスンを受けるまで、私のレッスンではどのようなことをしているのか、2人の講師の役割分担についてお話したいと思います。


タグ:教授法
posted by マカロン at 09:29| ピアノ