2022年05月03日

教師と生徒の関係

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

5月が始まりました!今年のゴールデンウィークは涼しくて過ごしやすいですね。例年のゴールデンウィークは暑くて半袖で過ごすのが常でしたが、暑さが苦手な私としては、とても過ごしやすく助かっています。でも雨がちょっと多いでしょうかね。

ところで、先日うちの子供の発表会がありました。開始から終了まで全員の演奏を聞き、本当に長丁場で疲れましたが、同時に色々と考えさせられました。というのも、教える側の先生がいかに素晴らしい方だろうと、習う側の子供の質が低すぎると、先生の質も低いと思われてしまうのではないかと思ったからです。

うちの子供のヴァイオリンの先生はとても素晴らしい先生です。チェコのナンバー2のオーケストラ「ブルノ管弦楽団」のコンサートマスターを長く勤めた後、南アフリカ国立管弦楽団、日本の広島交響楽団などのコンサートマスター、チェコ国立交響楽団のコンサートマスターを歴任した素晴らしい経歴の持ち主です。教え方も的確で、うちの子供は先生が変わってから、柔らかく深い音が出るようになりました。身体の力みも抜けて、楽々と音が出ています。

しかしながら、経歴を含めてとても良い先生ですが、いかんせん生徒さんに恵まれていないのです。私は、子供が小さい頃から毎週レッスンの付き添いで先生のレッスンを傍らで見てきましたが、子供だからと妥協せず、出来るまでしつこく何度でも諦めることなく注意してくれます。できなくても怒ることもありません。ただ淡々と教師としてやるべきことをしている。うちの子供が習い始めの頃はできない事が多すぎて、毎週2時間レッスンをしてもらっていました。規定では1レッスン40分なのですが。

しかし、この彼の懇切丁寧さも、生徒さんの質が悪ければ無意味になってしまいます。先生には明らかな目標があって、それを実現してもらおうと様々な方法でそれを教えているのですが、生徒の方が目指しているものを理解できず実現もできない。やはり、生徒自身そして付き添う親がそこを理解した上で、毎日の努力に惜しみなく時間を割くことができるか、そこが上達するか否かの肝なのだと思います。

先生の力を最大限に引き出すのは、教えてもらう側の生徒の態度一つです。私の教える経験からもそう言えます!上手い下手を問わず、生徒の音楽との向き合い方によって、私の教えるモチベーションはかなり上下します。ですので、先生は上手に活用しましょう!
posted by マカロン at 10:32| 日記