フランス語レッスンの9月と10月のテーマは、ゴミゼロ運動でした。ゴミをどのように減らしていけるかについて考える2ヶ月となりました。まず始めは、様々な方法の提案をフランス語でどのように言うのかを学び、次に自分が日頃から行っているゴミを減らす方法を紹介してもらい、最後に、これから試してみたいゴミ削減方法について語ってもらいました。
買い物の際にはエコバックを使う(se servir d’un sac en tissu pour faire des courses)ことや、包装の少ない物を選ぶ(acheter des produits sans ou moins de emballage) こと、バラ売り(少量)のものを買う(acheter des produits en vrac)、使わなくなったものを人にあげる(donner à quelqu’un les affaires qui ne nous plaisent plus)などは、皆さんも普通に行っていることではないでしょうか。
最近あまりしなくなっているけれども、修理して使う(réparer les objets au lieu de les jeter) というのも、ゴミを減らす行動になるでしょう。
これからやってみたいことで一番多かったのは、コンポストで生ゴミを肥料にする(faire un composte pour recycler les pelures de fruits et de légumes en engrais)ことでした。
生徒さんの誰も知らなかったことで興味深かったのは、メールの送受信にかかる電力というのは、実は馬鹿にならないという話です。参考までに、日本語のサイトを紹介しておきます。https://eleminist.com/article/850
他にも、何かをプレゼントをする際に、物を送らないという方法もありました。フランス語ではcadeau immatérielと言います。日本語でも「モノからコトへ」や「モノ消費ではなくコト消費」という言い方がありますが、いわゆる体験をプレゼントすることです。コンサートのチケットや、野外キャンプの体験コース、エステのクーポンなどいろいろあると思いますが、日本にはもう一つ「消えもの」というのがありますね。主婦からは喜ばれるもののひとつです。
それから、若者の消費行動を表す「トキ消費」や「推し活」などという言葉も昨今では使われているようです。その時にしかできないことや自分の好きなアニメのキャラやアイドルなどにお金を使うという消費行動のことだそうです。
「ゴミを減らす」ということが、エネルギー消費の削減や物を大切にすること、消費行動を見直すことにもつながっていて、物事というのは一面的に捉えるのではなく、多面的・複合的に考えることが大切だということにまで考えることができた生徒さんが多く、私自身も面白い発見ができた2ヶ月でした。
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