今週は春休みのため、今週の平日は私も数日の春休みを取り、コロナ禍で会えていなかった友人たちと旧交を温めています。アンサンブルを楽しんだり、レストランでの食事をしながら積もる話をしたり、以前のような交流が再開しました!
ところで、最近、子供たちを教えていて、強く感じることがあります。それは、子供たちがレッスンを受ける時に、かなり不安な気持ちでレッスンを受けているということです。
決して私との信頼関係がないからというのではなく、うまく弾けるか、それが不安なのです。自信がないと言った方が良いかもしれません。
新4年生の男の子ですが、最近、レッスン中に泣かなくなった子がいます。以前は、それなりに弾けているのに、すぐに泣いていました。それが上手く弾けるか不安であることから来ていたのはわかっていたのですが、最近はそれをすべて口に出すようになってきました。
「あ〜、上手く弾けるかな、俺、無理だよ、こんな難しいの」
「ほら!やっぱ間違えたー。だから言ったじゃん」
45分のレッスン中、ずっとこの調子で不安を口にしています。本当にこの子はこんなに不安な気持ちを抱えて、毎回のレッスンを受けていたのだなと思うと、とても複雑な気持ちです。
でも、このように思っている生徒さんは、彼だけでなく、習い始めてあまり時間が経っていない子供たちは、大方がこの気持ちと戦いながらピアノのレッスンを続けているようです。
小学校低学年までの生徒さんだと、このことが理由で止めていく子もいます。でも、それでも止めないで続けていく子もいます。その違いはなんなのでしょうね。
音楽の楽しさを教えたい私は、この子供たちの不安をどうにか軽減できるようなレッスンはないものかと考えながらレッスンをしています。とはいうものの、一番大事なことは、子供たち自身が自分に打ち克つことなのだと思います。これしか方法がないのではないかとも思えます。私はそのお手伝いをする人です。
この段階を超えた生徒さんたちは、自信を付け、音楽を心から楽しんで、新しい曲にどんどん挑戦していくように変わってきます。この姿を目の当たりにした保護者さんたちは、私を信頼してお子さんたちを託して下さっています。嬉しい限りです。
タグ:生徒さんの成長