最近いろいろと忙しく、随分と長いことブログの更新が止まってしまっておりましたが、また徒然なるままに書いていこうと思います。
私の教室にピアノを習いに来ている子供たちは男の子が大半なのですが、最近、ピアノを教えることよりも、挨拶のこと、先生を含めた大人とのコミュニケーションの取り方、字を丁寧に書くこと、靴を揃えて脱ぐことなど、これからの社会で必要になることをお話することの方が多くなっています。
そのように変化してきたのには理由があります。謙虚な態度で、他人を尊重することを学ばせたいという思いから始まりましたが、最終的に、ピアノを上達させるには必須のことだと気付いたからです。日本の武道は「礼に始まり礼に終わる」が徹底されており、日本人にとって根源的な態度なのではないかと思っています。教えてもらう側と教える側との関係、師と弟子の関係が、それなりの形になっていなければ、学ぶことも学ばせることもできないと思います。
幼稚園・保育園、学校や学童、チームスポーツなど、子供同士が中心の団体での活動では見えにくいので、親も見逃しているのですが、ピアノのレッスンだと先生と一対一のため、礼儀作法が全く出来ていないことに、保護者自身が気付き、愕然とすることが多々あります。
私に月謝袋を投げつける、気に入らないことがあると私の顔につばを吐きかける、あまりにも態度が悪いので注意すると「お金払ってる」と口答え、などなど数えあげればいろいろありますね。信じられないかもしれませんが、時々起こることです。
小さいうちは、自分のことしか考えられないのが普通で、自分本位な行動をとりますが、あまりにも酷い場合は、強く叱ります。ほとんどの子供が泣きますが、それだけのことをしたのだと反省してもらいます。
このような子供たちですが、成長するにつれて、こちらの言っていることも理解できるようになり、小学校高学年になれば、こちらを不快にするような行動はほぼ見られなくなります。ここまで続けられた子供たちは、それなりにピアノも上達しています。
子供たちとの信頼関係を築きつつ、教育の力を信じて気長に接していますが、一部、神経発達症(発達障害と言われているものです)かな?と思われる生徒さんもいます。でもあまり区別せずに接するようにしています。
たかが挨拶、されど挨拶ですね。
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