大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。
前回のブログで、子供たちがレッスンの際に、「上手く弾けるか、間違えないで弾けるか」と、とても不安を感じながらレッスンを受けているという話をしました。おそらく、大人の生徒さんでも、たくさんの方が同じような不安を持ってレッスンを受けていらっしゃるのではないかと思っています。
私自身、レッスンを受ける側として不安を感じたことがなかった上、長いこと教える側に立っていたため、生徒さんの側の気持ちを少しばかり忘れかけていましたが、今回、生徒さんの一人が、独り言のように不安を口にしながらレッスンを受けてくれるようになったおかげで、こんなにも大変な思いをして、自分自身と戦いながらレッスンを受けているのだと、改めて気付くことができました。
この不安を乗り越えるためにどうしたらいいのでしょう。私自身の個人的な経験から得た見解ですが、不安を克服するには、自分に自信が持てるまで練習することなのではないかと思っています。演奏会前には、納得いくまで練習できていなければ、舞台の上で不安で仕方ないでしょう。
ピアノのレッスンでなくても、大人になっても、仕事などでプレゼンをする際には、納得するまで練習するのではないかと思います。受験や採用面接の前にも練習するでしょう。つまり、事前にしっかりと準備できるかに掛かっていると言えるでしょう。
教えている生徒さんたちを見ても、最後の最後、自分に自信が持てて、不安なく新しいことに挑戦できるようになる生徒さんは、自分なりに納得できるまで練習することが出来ています。
小学校入学前から小学校高学年や中学生になるまで私のところに通って来てくれている生徒さんたちを見ていると、小学校低学年頃までは、保護者様から「家で泣きながら練習しています」と、頻繁にご報告を受けていました。でも、ある時から、泣くのではなく練習することで、不安を乗り越えるように変わっていきます。
すべての生徒さんに毎日でのお家での練習を強要するわけではありませんが、もしお子さんがピアノのレッスンを受ける時に不安を感じているようでしたら、仕事の時や子供の頃に自信を持って臨めたのはどういう時かなど、お父さん・お母さんの実体験をお話して、準備をしっかりすることで、不安な気持ちは減らせるということを教えてあげて頂きたいと思います。