日中はまだまだ暑い日が続いていますが、朝晩は随分と涼しくなり、そろそろ秋なのかな?と思う時期になりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったものですね。
さて、夏休みが明けてからそろそろ1ヶ月近く経ちますが、子供たちもやっと日常に戻ってきました。練習が嫌いな子は相変わらず全然練習をせずにレッスンにやってきますが、日頃から練習の習慣がついている子たちは、とても良いペースでレッスンが進み始めています。
ところで、お家で練習しなくても、ピアノは上手になるのか?という標題の問題ですが、結論からいえば、レッスンを止めずに通い続けることで、みんなそれなりに上達はしていきます。「遅々とした歩みで」ですが、、、
練習して来ない子供たちには、口を酸っぱくして「先生があなたの代わりにピアノの練習をすることはできないよ。」とか、「こんなペースでは、何年もやった末に、たいして何も出来ずに止めていく事になるから」とか言ってはみるのですが、当人たちはどこ吹く風で、本当に練習をしてきません。
でも、レッスンに通うことを止めずに続けることで、何年か後には、練習の大切さがわかる日がやってくることもあります。止めてしまったら、それこそそこで全てが終わりです。
大学生や社会人になった生徒さんたちが話してくれるのですが、「やめずに続けたことで今の自分がある」のだそうです。一生の友としての音楽を見つけたのですね。
練習したくなくてレッスンに通うのを止めようと思った時、止めずに良かったと思うと同時に、続けさせてくれたご両親にも感謝しているそうです。
昨今の風潮なのかもしれませんが、子供が練習をしないことで、保護者さまの方がイライラを募らせ、結果が出ないからと半年も経たずに止めさせてしまう親御さんに出会うことが増えました。
ピアノや楽器のレッスンは個人レッスンが基本のため、経済的な負担が大きく、保護者の立場に立てば、私も子を持つ親としてその気持ちは十分に理解できます。でも10年くらいは続けてみないと、それなりの結果は見えないのが普通ではないかと思うので、子供がレッスンに通うことを拒否するまでは、ぜひ続けさせてあげていただきたいと思っております。
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