2024年01月29日

習慣を変えるのは至難の業

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

小学5年生からピアノを始めた現在、小学6年生の男の子。おうちでの練習の習慣が身に付かず、苦労しているようで、毎週どれだけ私から説教されても、練習してこない日々が続いています。

ということで、前回のレッスンでは、私とその子の2人で、「習慣を変える」とはどういうことなのかについて、じっくりと話し合いました。

この子の場合、ピアノを始めると決めた時点で、おうちに帰ってきてから寝るまでの一連の習慣というのが、すでに出来上がっていました。平日は19時頃に帰宅して、19時〜21時はゲームの時間なのだそうです。そこにピアノの練習というかなり能動的な活動を組み込まなければいけません。

そこで、大人は思います。「やりたいと思って始めたんだから、練習できるでしょ!やる気の問題だよね」と。でも、人間、そんなに簡単に既存の習慣を変える事ことはできません。

一念発起して何かを始めても、なかなか続かないということはありませんか?三日坊主という言葉があるように、「明日からダイエット始めよう!」「明日から早起きしよう!」「明日から運動を始めよう!」と決心しますが、どれだけの人が本当に続けられるのでしょう。

練習の習慣がつかないまま、上手にならないから止めるというのは、ある程度大きくなってからピアノを始める子に多いような気がします。

ピアノを始めるまでは、帰宅後、自分の好きな事だけをしてきた子供たちに、平日の夜、家に帰ってきてからピアノの練習をするのは、今までの習慣になかったことなので、やる気は起きません。心のどこかに「ピアノを練習しなきゃ」という気持ちがずーっと引っ掛かっていてもです。

好きでピアノを始めたのだから、自発的にやって当たり前と思うのが当然だと思うのですが、それはほぼあり得ません。私たち大人も、いくらやる気があって始めたことでも、続けていくのがどれだけ難しいことか。ましてや、家で自発的に練習するなんて、仕事の後にできますか?

習慣を変えるというのは、一気にやるか、そうでなければ、何年も掛けなければいけない一大事業です。やる気の問題ではなく、やらないと気持ち悪いというところまで、有無を言わさず習慣化させることが大切で、それには途轍もない時間と労力がいります。

その点、小学校入学前に始めた子供たちは、小学校中学年になる頃には、練習の習慣が身に付きます場合がほとんどです。

親御さんには、習慣付けのためのサポートをしてもらいたいと思っていますが、親御さんたちも忙しく、家事をこなすので精一杯です。時間と心の余裕のない状態で子供たちに何かをさせるというのは、ケンカの元になるし、悩ましいところですね。

でも、練習なしで上達することはないですよね。上達しなくても良いから、練習しないと決めている子もいますが、どうなのでしょうね。それで本当に良いのか疑問ではあります。皆さんはどう思われますか?
posted by マカロン at 17:13| Comment(0) | ピアノ

2024年01月15日

新年のご挨拶(2024年)

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

2024年を迎えてから、気がつけば半月が過ぎてしまいました。今年の幕開けは、数々の災厄に見舞われましたが、今年の日本の大凶は、年初にすでに終わったと信じて、これから挽回していきたいですね。皆様、今年もどうぞよろしくお願い致します。

また、被災された方々は大変な思いをしていらっしゃることと思います。再建までは長い時間が掛かることでしょう。被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げるとともに、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

とはいうものの、本当に大変な日々が続くと思います。私は福島県出身ですので、多くの方が地元に戻れず、ご苦労されているのを見てきました。とにかく、平穏な日々を一日も早く取り戻せるよう願っております。

ところで、今年の発表会は、4月に行われることになっております。1月に入るとすぐ、発表会へ向けて、全員に楽譜を渡しました。子供たちは昨年末から「ねえ、発表会の曲、まだ決まってないの?」とソワソワしていましたが、ひとまず、腰を落ち着けて練習する曲に取り組める体制になりました。

小学校4年生くらいになると、今までとは少し違った雰囲気の曲に挑戦することができるようになりますが、彼らの演奏を含め、その他の子供たちの成長した姿も、是非、皆さんに見て・聴いていただけたら嬉しい限りです。

とにかく、これからの私の仕事は「いかに練習させるか」に集約されていきます。演奏するのは、あくまでも生徒さん本人であって、私ではないのですが、彼らが、何かを「やりきった!」という達成感や満足感を感じられるよう、発表会まで導いていきたいと思っております。
posted by マカロン at 14:57| Comment(0) | 日記