2024年02月28日

音楽の理解のために必須のもの:読解力

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

日本の子供たちの読解力の低下が問題視されているようです。世界の子供たちの比較という視点から、PISAの結果がよく話題に上がりますね。

ところで、音楽に読解力が不可欠なのはご存知でしょうか?

PISAは読解力を、「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」と定義しています。

PISAで測られる読解力の特徴は、次のように述べられています。
1. 理解するだけではない。
⇒ テキストに書かれた情報を理解するだけでなく、「解釈」し、「熟考」することを含んでいる。
2. 読むだけではない。
⇒ テキストを単に読むだけでなく、テキストを利用したり、テキストに基づいて自分の意見を論じたりすることが求められている。
3. 内容だけではない
⇒ テキストの内容だけでなく、構造・形式や表現法も、評価すべき対象となる。
4. 文章だけではない。
⇒ テキストには、文学的文章や説明的文章などの「連続型テキスト」だけでなく、図、グラフ、表などの「非連続型テキスト」を含んでいる。

これを読んでどう思われたでしょうか?実は、上記1〜4の全てが音楽でも求められる力です。1〜4を音楽に置き換えてみると、

1.理解するだけではない。
⇒楽譜に書かれた情報を理解するだけでなく、演奏に際し、それらの情報を「解釈」し、「熟考」しなければいけない。
2.読むだけではない
⇒楽譜を単に読むだけでなく、楽譜に基づいて、自分の考えを音楽で表現しなければ音楽とはいえない。
3.内容だけではない
⇒楽譜に書かれてある音符の音を出すだけでなく、構造・形式・様式・演奏法などにも留意すべきである。
4.楽譜だけではない(これはちょっと解釈が難しいかな?)
⇒楽譜という連続型テキストだけでなく、曲には様々な背景(非連続型テキスト)があり、それを理解することでより深い解釈に基づく演奏ができる。

音楽になぜ読解力が必要なのか、私なりの解釈が反映されていますが、良い演奏家であれば、私の音楽に関する解釈とは、それほどかけ離れていないと思います。

私のレッスンでは、楽譜の読解力を向上させるべく、子供たちに様々な視点からアプローチするよう促しています。小さい頃から読書が習慣になっている子、何か一つのことに精通している子は、楽譜から多くの情報を読み取り、自分の演奏に繋げることができるようになります。

「音楽ができる子=勉強ができる子」この相関関係は、当然と言えば、当然なのですね。
posted by マカロン at 11:26| Comment(0) | 音楽全般

2024年02月21日

フランス語のレッスン日時について

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

フランス語レッスンを行っている日時について、お問い合わせがありました。フランス語のレッスンは、基本、個人レッスンをオンラインでしています。近所の方は、うちまでいらしてくださいますし、横浜のカフェでレッスンをすることもあります。

レッスンの日時についてですが、その都度、私と生徒さんの都合を見ながら決めています。

HP上に私の空き時間の時間割表がありますが、これはピアノのレッスンに関するものです。フランス語のレッスンは、平日の午前から夕方までと土日祝に行っています。

フランス語のレッスンの生徒さんは皆さんお仕事をしておられる方々ですので、お仕事がお休みの日やお仕事が終わってからの時間で、月1〜3回程度、その時のスケジュールに合わせて皆さん、調整しています。

今年度も残り1ヶ月半ほどとなり、新年度からの習い事を考えていらっしゃる方がおられると思います。

この春からフランス語を始めてみませんか?ご興味をお持ちの方からのご連絡をお待ちしております。

posted by マカロン at 20:29| Comment(0) | お知らせ

2024年02月18日

おうちでの練習に苦労している男の子のその後

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

おうちでの練習の習慣がつかずに苦労している小学6年生の男の子の話を、先日ブログに書いたのですが、なんと!少しずつ練習できるようになっています。(詳しくは、https://blog.sakura.ne.jp/cms/article/edit/input?id=190755063

練習を習慣にするのがいかに難しいかについて話をした日に、まず「21時30分にピアノの前に座る」、「必ずピアノは弾くけれど、気が乗らなければ10分で練習を止める」と決めてレッスン室を後にしたのですが、それからは、毎日欠かさずピアノの前に座るようにしているようです。

毎週のレッスンで、その成果は出ています。少なくとも発表会までは、この習慣が崩れないように続けていって欲しいですね!今回は、今までの発表会とは異なり、発表会に向けて、少しは音楽的なレッスンが出来るかな?と期待しています。

男の子の生徒さんたちは、レッスンがスムーズにできるようになるのに、早くて3年、遅い子だと5〜6年かかります。でも、音楽が好きでピアノを辞めずに、長く続ける子が大部分です。女の子は諦めが早く、すぐに見切りをつけて辞めていく子が、私の生徒さんには多いです。

男の子の保護者さまへ、
お子さんがあまり練習をしなくても、自分から辞めたいと言い出さない限り、気長に見守ってあげてください。
機が熟せば、ひとりでに回り出します。

posted by マカロン at 17:18| Comment(0) | ピアノ