2024年04月18日

一生懸命取り組むことで楽しくなる

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

発表会前10日となりました。生徒さん全員が、万全のコンディションで臨めるのが望ましいのですが、一部の子供たちは、つい最近まで自宅での練習が全然できていませんでした。

ということで、私も一念発起!発表会の2週間前から、家での練習が上手くいかない生徒さんに限って、週3回のレッスンをすることにしました。

やはり週3回レッスンをすると、上達度が全然違います。この生徒さんたちは、家ではピアノを弾く気分にならなくても音楽は大好きで、心の底からピアノが弾けるようになりたいと思っています。そのことが痛いほど良くはわかるので、どうにかしてあげたい気持ちはずっとありました。

でも、さすがに週3〜4回通ってもらうのは、子供にとっても経済的にも負担になるのかな?と躊躇していました。ですが、勇気を持って、追加レッスンについて保護者さんと生徒さんの両方に話をしてみると、どのご家庭からも二つ返事で了解をいただきました。

今までは、レッスン中「やる気あるのかな?」という様子だった生徒さんたちでしたが、どんどん弾けるようになるので、毎回のレッスンではとても真剣にピアノと向き合うようになりました。一生懸命に取り組めば、それなりの結果が得られ、子供たち自身どんどん音楽が楽しくなるようです。

ピアノが弾けるようになったら楽しいなと思い、巷にあるたくさんのピアノの先生の中から私を選んで習いに来てくれています。それなのに、練習して来ない生徒さんたちに日々イライラしていました。でもレッスン回数を増やしたことでその私のストレスも見事になくなり、双方にとってwin-winな結果となりました。

私のところに通ってきてくれている生徒数はとても少ないので出来たことですが、もし時間に余裕のある先生で、生徒さんの家での練習でお困りの方がいれば、レッスン回数を増やすのも一案だと思います。音楽を心から楽しめることが一番大切なことですので、先生と生徒お互いが楽しめる方法を模索していって欲しいと思います。でも最終的には一人で練習できるようにおうちでの練習の習慣をつけさせることも大切だと思っています。そこは一貫して変わっていませんよ!
posted by マカロン at 14:53| Comment(0) | ピアノ

2024年04月04日

音楽性とは?

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

新学期が始まりました。新しい環境に身を置き、少々の不安はありつつも、心機一転、皆さん頑張っていることでしょう。発表会も近くなり、一部の生徒さんたちは緊張した面持ちでレッスンに臨んでいます。

話は変わりますが、何をどう説明しても、どれだけ演奏してあげても、音楽的な演奏には程遠い小学校六年生の女の子がいます。彼女はレッスン中、「クレッシェンドもしたし、フォルテのところはフォルテで弾いてるし、指使いも間違っていないでしょ。何か問題でも???」という顔で弾いています。

どうかもっと音楽的に弾いて欲しいのですが。。。。「自分の音をよ〜く聴いて。とっても乱暴な音に聞こえない?」と訊ねても、「????」。

「ここのところで調が変わって、とても柔らかい雰囲気になってるし、dolceって指示があるから、ピアノのタッチもこんな風に変えてみたらどうかな?」と演奏しながら説明しても、彼女から出てくる音は、調節されていないぶっきらぼうな音。

物語を作ってもらったり、各部分の雰囲気を感じ取ってもらい説明してもらったりもしますが、音には反映されず。。。構造の説明をしようが、音量や音色の話をしようが、まったく響いていない様子。困った。。。

でも音楽性は、生まれつき備わった天性だけではないと思います。小さい頃から少しずつ蓄えてきた音楽の知識を総動員して、頭を使って考える。その先に生み出されるものだと思っています。

もちろん、はじめから何も考えなくても、ちょっとした働きかけで音楽的な演奏する子供もいます。でも、それもある一定の年齢(10歳頃を境に)を過ぎれば、もっともっと音楽について考えて、それを実現するためにどうしたらよいのか工夫するという作業がなければ、感覚だけが頼りの単なる行き当たりばったりの演奏になってしまいます。

考えたこと・感じたことを実現するために、さらにテクニックを磨いていく。このスパイラルが、成長には大事なのですね。その先にやっと、人々を感動させられる音楽性豊かな演奏があるのだと思います。

この一連の作業が一人でできるようになったら、私の指導は修了です。その後は、様々な先生に習い、彼らから多くのことを吸収し、独自の演奏に繋げていって欲しいですね。
posted by マカロン at 13:44| Comment(0) | 音楽全般