最近、中学1年生にブルグミュラーのアラベスクのレッスンをしました。小学校低学年の生徒さんに教えるときとは全く違うレッスンになり、私自身、とても新鮮で面白い発見をしました。
彼はピアノの習いはじめが遅く、その上、つい最近まで家でほとんど練習していなかったので上達が遅く、ブルグミュラーに入るのがこの年になってしまいました。ですが、理論的な話にはとても食いつきが良く、それらの学習がここに来て実を結ぶこととなりました。
レッスン中、構造や和声進行、音楽書法などの説明とそれをどう表現に繋げていこうかという話を面白そうに聞いています。それに伴って、ピアノを弾くことにも興味が湧いてきたようで、家での練習もそれなりにこなして来るようになりました。
生徒さんの年齢によって教えられることは変わりますが、ブルグミュラーを低年齢で弾くことが普通になりつつある今、理解力が十分に備わった後に、曲全体を俯瞰して弾くことで、もっと多くのことが学べるのだなあと感慨深くレッスンを終えました。
ブルグミュラーの曲は、練習曲とはいえ音楽的で、構造が単純で、練習の結果が見えやすいというのもあるとは思いますが、前回の発表会までは、ピアノの練習自体が面白くなかったのか、発表会という強制の場がモチベーションを誘発しなかったのかわかりませんが、全く家での練習をしていませんでした。でもやっとここに来て、音楽の面白さに目覚めたみたいです!
男の子の場合、「やる気スイッチ」がいつ入るのか、本当にわからないものですね。部活と勉強で忙しい中、よく練習してきていると思います。このままのペースで続けていってくれるといいなあと願っています。
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