2019年12月24日

税金の使い道〜フランス年金改革に抗するストライキ

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。ブログをご覧頂きありがとうございます。久しぶりにフランス語レッスンの様子を書いてみようと思います。

美術関係のお仕事をしているYさん(20代女性)のフランス語のレッスンでは、芸術関連の話しで盛り上がることもあり、毎回楽しみにしています。先週末はヨーロッパのスケジュール(クリスマス休暇が21日前後から始まっています)に併せて仕事をしていたため大忙しだったようですが、宿題もこなして来てくれました。彼女はどんな面倒な宿題を出しても、やってきてくれる頼もしい生徒さんです。

今回のレッスンのために彼女が選んだテーマは「税金の正しい使い道」に関するプレゼンでした。「桜を見る会」のニュースを見て、日本の税金の使われ方について少しは勉強した方が良いと思ったようです。しかし、日本とフランスの税金の使い道を比較しているうちに、暗い気持ちになってしまったようで、日本に暮らしていても幸せにはなれないのではないか、外国に移住した方がいいのかなど、いろいろと考えてしまったそうです。

それはさておき、フランス語の話にいきましょう!

先ほど書いたとおり、今日は税金に関する行政用語を勉強しましたが、なかなか難しいですね。

レッスンは、はじめに語彙の確認から始めました。日本とフランスではいろいろと異なるので、簡単には字義通り翻訳はできないものもありますが、日本語とフランス語をそのまま訳しても問題ない単語には、直接税、間接税、比例税、累進税、国税、地方税などがあります。

また、日本語では「税」という1つの単語ですべてが表現されるけれども、フランス語ではもう少し細かく分かれており、それに応じて用語も異なります。Taxeは住民税や付加価値税など、Contributionは一般社会税(社会保障関連費のために課される税)など、Redevanceは著作権料などに相当します。

日本では、本来、徴収された税金は社会保障には充てられないはずなのですが、社会保障のための増税という口実で、今回消費税を上げました。しかし、本当に社会保障に使われるのかどうか、お金には色が付いていないのでわからないですよね。実際に日本の歳出のグラフには社会保障支出は記されていませんでした。日本人は税金の使い道について、政府をそれほど監視していないように見えますし、不本意な使われ方をしていても、国民が怒りを露にすることは少ないですね。

フランスでは「ジレ・ジョーヌgilet jaune」のデモがまだ完全には収まらないうちに、年金制度改革を巡る大規模デモとストライキが始まり、すでに3週目に入りました。公共交通機関が麻痺し、クリスマス休暇に帰省する人たちを混乱に陥れています。観光客も激減で、経済的な打撃も甚大です。オペラ公演も休演。通勤、通学には、自転車やキックボードtrottinetteが大活躍しています。

休暇が明けも協議が成立するまで、このストライキは続きそうな勢いです。教員もこのストライキに参加しているので、学校も休暇が明けてからもしばらくは休校の可能性大です。

このようなやり方をどう考えるかは賛否両論あるとは思いますが、フランス人にとっては当然の権利で、多くの人はストライキに多少の不便は感じていたとしても、おしなべて寛大です。私もフランス在住時には、何度もストライキに遭遇し、舞台関係の仕事に就く人々によって行われたデモにも参加しました。

ということで、今回のレッスンのまとめは、「民主主義とは、国民が国の言うことに従うのではなく、国民が主体となって、国を動かしていくもののはずなので、日本人も一人一人がもっと声を上げなければいけないのだ!」ということになりました。

次回は、フランスと日本の税金の使い道の違いについて、プレゼンしてくれるということなので楽しみです!
posted by マカロン at 20:46| Comment(0) | フランス語
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