前回は、どんな子がピアノのレッスンを辞めてしまうのかに触れたので、今回はどんな子がピアノのレッスンを続けているのか、私の教室の例を見てみましょう。
これは単純明快、おうちでの練習が習慣化できた子です。もちろんピアノや音楽が好きというのが大前提です。習慣化できた子は、必ず上達していきます。小学校高学年になれば、どんなに不器用な子でも、それなりの曲が弾けるようになります。
この年齢になれば、じっくりと考えることも出来るようになってきます。分析して理論的に理解してから弾きたい子、感性を大事にして直感を頼りにテクニックを磨く子、いろいろなタイプがいますが、子供たちそれぞれが自分らしい演奏を目指して、毎日の練習に向き合えるようになります。
ここまで来れば、先生に手取り足取り教えてもらうことからは卒業です。ここからは、上手くいかないところを改善できるよう助言もしますが、歴史的な話や理論的な話など、技術的なこと以外の専門的な話もしながら、音楽をより深く理解できる手助けをします。頼もしいことに、私と対等に議論するようにもなります。
この程度まで出来ていれば、高校受験や大学受験などで一旦休んでいても、レッスンを再開する生徒さんが多いです。でも、その時には、私はピアノが専門ではないので、ピアノを専門とする先生に紹介するようにしています。私を慕って、年に数回、顔を見せに来てくれる生徒さんもいて、どんな風に音楽を楽しんでいるのか話を聞くのは、とても嬉しいし、楽しい時間ですね。
タグ:生徒さんの成長
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