そろそろ1月も終わろうとしていますが、横浜は天気も良く、今日は比較的温かいので、気持ちよく過ごせそうです!
ところで、先日、お正月休み中に楽譜が読めなくなった男の子の話をしましたが、すぐに感覚を取り戻してくれました!ちょっと忘れちゃったかな?程度の問題で、本当に良かった。
ところで、初心者の生徒さんに読譜を教えるときに、先生方はどのように教えていらっしゃいますか?
ピアノの場合、ト音記号の第一下線上にある音符、つまり「真ん中のド」から教えることが多いのではないでしょうか?教則本もこの音から教え始めるものが多いですね。
その場合、ヘ音記号が後回しになるなどの弊害もあるというのは、良く言われることです。
ですが、実際には、どの方法と取っても良い点もあれば弱点もありますし、ある生徒さんには合うけれど、違う生徒さんには合わないなど、100%完璧な指導方法というのはないのではないかと思います。
私の場合は、どんな小さな子でも最初からト音記号とヘ音記号の意味を教えてしまいます。「ト音記号はソの音の場所を示している記号です。この記号の真ん中の○のところがソですよ」、「ヘ音記号はファの音の場所を教えてくれてますよ。●の部分がファですよ」などと教えます。
バロック時代の楽譜を読む方やクレ読みをされる方はご存知かと思いますが、ト音記号もヘ音記号もハ音記号もいろいろな場所に移動します。ピアノの楽譜のように、ト音記号もヘ音記号も固定されているとは限りませんね。なので、「ト音記号の時には、第一下線にド」と固定で覚えさせてしまうのを、私自身は避けています。
もう少し進んだ生徒さんで、まだ読譜が定着していない生徒さんには、調を教えるときに調号と一緒に教えてしまうという方法もあります。例えば、ト長調の場合、「ト長調ではファに♯が付きますね。じゃー、♯の付く音全部に印を付けてみてね。そしたら、それを目印に楽譜を読んでみようか」という風に、♯が付く音と音階を弾いてあげます。この作業を毎回のレッスンで根気よく続けて行くことで、調と調号を覚え、生徒さん自身の読譜の方法のひとつを身につけていくことができます。
結局のところ、生徒さんが楽譜が読めるようになってくれれば良いわけなので、習得方法は、生徒さんと一緒に探っていくのが最良の方法だと思います。
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