2020年02月11日

スモールステップ法

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

スモールステップ法をご存知でしょうか? 
スモールステップ法とは、最終目標までの行程を細分化して、小さな目標を達成する経験を積み重ねながら、少しずつ着々と最終目標に近づいていくこと、と定義されています。

具体的には、まず最終目標を設定する、次にその最終目標を達成しなければいけない(あるいは達成したい)期間を決め、その期間で達成する内容を小分けにしていく(=細分化)。あとは計画に沿って、少しずつ進めていき、最終目標を達成するための方法です。一見簡単そうですが、これができていれば、誰もが目標全てを達成できているはずです。でも実際には、計画だけは立てたものの、モチベーションが維持出来ず、行動が伴わないということが往々にしてあるのではないでしょうか。

スモールステップ法では、モチベーションを維持するために次の2点が重要になってきます。
1)達成できそうな課題から取り組み始めること
2)課題を達成したという成功体験を得ること

スモールステップ法の取り組み方
先ほど説明したように、設定した最終目標達成までにやるべきことを、最小単位(1ステップ)に区切っていきます。このときに大事なのは、1ステップを「ラクに楽しくこなせるレベル・分量」にすることです。時間にして5〜30分程度でこなせる程度の分量が負担にならないのではないでしょうか。時間や体力に余裕があれば2ステップ行えば良いので、欲張らずに自分にとっての最小単位を上手に見つけてください。そして、この最小単位を1つずつ順番にこなしていきます。1ステップ終えた時に、何かご褒美があれば、モチベーション維持に大きく役立つでしょう。

難易度の低い課題を少しずつクリアして、徐々に高い目標へと進んでいくスモールステップ法は、成長過程にある子どもの教育現場での指導に最もよく合った手法だと言われていますので、私も子供たちのピアノのレッスンで応用しています。

子供のピアノレッスンでは、1セクションにつき1つだけ課題を出すようにしています。それがクリアできたら、次のレッスンでは別の課題を出します。この段階を数回行って、最終的に曲の仕上げまでもって行きます。

学齢期前の子供の場合は、自分のできないことに挑戦しようという気持ちがまだ十分に育っていないことが多いので、スモールステップ法を使って指導にあたることで、無理のある課題にチャレンジする感覚を抱かせることがなく、子供も先生もイライラしたりせずに楽しく成長していけるのではないでしょうか。

学齢期に入ったら、徐々に今の自分を少しでも超えられるようなチャレンジ課題を出します。その際に、なぜ今これをやらなければいけないのか、きちんと説明して子供たちが納得して課題に取り組めるようにしています。

多くのピアノ教室が、曲の仕上げが終わるとシールをもらったり、皆勤賞を出したり、様々なご褒美を機会があるごとに取り入れています。私の教室でもご褒美を一応は取り入れているのですが、子供たちはすぐに必要なくなります。合格の◎をもらうだけで十分満足なようです。課題を達成したということだけで満足なのでしょうね。

おうちで子供に勉強させたりする際にも役に立つと思いますので、みなさんもこの方法をいろいろとアレンジして試してみてください。
posted by マカロン at 18:15| Comment(0) | ピアノ

2020年01月15日

「悲しくて全然ピアノが弾けない」の巻

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

レッスンでまた面白いことがありましたので、久しぶりにピアノのレッスンの様子をお伝えしようと思います。

年長さんのA君。その日はお母さんがお昼からお出かけなので、午前中にお母さんとレッスンにやってきました。午後は、お姉ちゃんとお父さんの3人でお留守番です。

レッスンがはじまり、ピアノの前に座ったのはいいのですが、「(練習)やってきてない!」と言ったと思ったら、鍵盤の上に突っ伏したまま全然ピアノを弾きません。

はじめはどうしてなのか全然わからず、「今日は何やろうか?」などと様子を見ていたのですが、「ママがい〜い、ママがい〜い」とぐずっているので、もしやと思い、「もしかして、これからママがお出かけだから、それが寂しいの?」と聞いたら、A君、さらに悲痛な表情になりました。

「やっぱり!」ということで、その日のレッスンは諦めました。床に座り込んだA君。可哀想なくらいうな垂れていました(笑)。

お母さんがいない午後を思って悲しみに打ちひしがれ、ピアノが全然弾けなくなってしまうほど、男の子って繊細なんですね。お母さんは「今日は本当にすみませんでした」と言いながら帰っていきました。

来週は元気な顔を見せてくれるといいな。。。


posted by マカロン at 20:36| Comment(0) | ピアノ

2019年12月29日

私が現在、嬉々として子供たちにピアノを教えている理由

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。ブログをご覧頂きありがとうございます。年の瀬も押し迫って参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。本年末年始は9連休となりますが、我が家は子供の受験のため、いつもと変わらず横浜でお正月休みを過ごします。

本日は、おそらく今年最後のブログとなると思いますので、本年の締めくくりに相応しい内容にしたいと思います。

私は現在、ピアノや音楽史、そしてフランス語を通して、教えることを生業としています。以前から細々と続けてはいましたが、これを生業にしようと決め、本格的に始動したのはここ1年ほどです。

その中でも、子供たちにピアノを教えているときが一番楽しく、やりがいを感じています。教えた子供の数はそれほど多くはないけれども、自分の子供以外の子供たちに触れることで「個性」の本当の意味を理解できるようになりました。

子供の状態は常に流動的で、機嫌良く進むこともありますが、ご機嫌斜めでテコでも動かないこともあります。大人から見たら顔をしかめてしまうような態度が、実は子供たちの精神的な不安から来ていることもわかってきました。

男の子はさらに繊細で、お母さんの気を引くためならなんでもします。それは時に見ていて切なくなるほどです(笑)。お笑い芸で笑いを取るような方法を取れる子であれば、こちらは笑うか、呆れ顔で対応するだけですが、お母さんを困らせるような方法でしか気を引けない子もいて、お母さんの気を引こうと思えば思うほど、お母さんに叱られるという悪循環にはまってしまう子もいます。

そんなときに、子供に対して「なんなの、この態度は!」と思うことがなくなり、子供の気持ちに寄り添うことができるようになりました。

子供を教えることで得る喜びの中でも特に大きいのは、子供の成長を間近で見ることができて、共に成長していくことができる楽しみです。就学前から思春期、さらには大学生や社会人になっても慕ってくれる生徒にとっては、ピアノの先生というのは親以外の親密な大人の一人です。またピアノの教師という仕事は、長い時間をかけて習得し培っていく習い事を通して、人格形成にも関わっていくことができる素晴らしい仕事だと思います。先生冥利に尽きます。学校の先生ではここまで密にはいかないですよね。

今年も残り僅かとなりましたが、皆様、どうぞ良い年をお迎えください。
今年同様、来年も子供たちとの新しい出会いがあることを願いつつ、今年を締めくくりたいと思います。
posted by マカロン at 16:48| Comment(0) | ピアノ