2022年12月14日

レッスンを辞めずに続けられる子はどんな子?

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

前回は、どんな子がピアノのレッスンを辞めてしまうのかに触れたので、今回はどんな子がピアノのレッスンを続けているのか、私の教室の例を見てみましょう。

これは単純明快、おうちでの練習が習慣化できた子です。もちろんピアノや音楽が好きというのが大前提です。習慣化できた子は、必ず上達していきます。小学校高学年になれば、どんなに不器用な子でも、それなりの曲が弾けるようになります。

この年齢になれば、じっくりと考えることも出来るようになってきます。分析して理論的に理解してから弾きたい子、感性を大事にして直感を頼りにテクニックを磨く子、いろいろなタイプがいますが、子供たちそれぞれが自分らしい演奏を目指して、毎日の練習に向き合えるようになります。

ここまで来れば、先生に手取り足取り教えてもらうことからは卒業です。ここからは、上手くいかないところを改善できるよう助言もしますが、歴史的な話や理論的な話など、技術的なこと以外の専門的な話もしながら、音楽をより深く理解できる手助けをします。頼もしいことに、私と対等に議論するようにもなります。

この程度まで出来ていれば、高校受験や大学受験などで一旦休んでいても、レッスンを再開する生徒さんが多いです。でも、その時には、私はピアノが専門ではないので、ピアノを専門とする先生に紹介するようにしています。私を慕って、年に数回、顔を見せに来てくれる生徒さんもいて、どんな風に音楽を楽しんでいるのか話を聞くのは、とても嬉しいし、楽しい時間ですね。
posted by マカロン at 17:24| ピアノ

2022年12月07日

ピアノを辞める生徒さんはどんな人?

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

最近、めっきりと冬らしい陽気になりましたが、気がつけば、今年も残すところ1ヶ月を切りました。私自身は特に忙しいわけではないのですが、世の中全体が忙しなくなってくる時期ですね。私も少しソワソワし始めています。

今年はうちの子供が受験のため、生徒さんたちが気を利かせてくれて「今年は、クリスマス会はしない!」と決めたようです。その代わり、春に忘年度末会とか新年度会をやってもいいよね!

ところで、先日、知り合いのピアノ講師の方と、辞めていく生徒さんについて話をしました。私自身、ピアノをそれなりに教え始めてまだ10年も経っていませんし、最大で10人程度の少人数の教室ですので、辞めていった生徒さんは、それほどはいないのですが、どんな子がどのくらいの時期で辞めていくのか、うちの教室では大体の傾向があります。

まず、習い始めて1年以内で、ピアノ自体に興味がなくなる、あるいはおうちでの練習が苦痛なために辞めるということがほとんどです。この場合、ピアノをやってみたいと思ったけれど、結構しんどくて、自分に向いていないと思って辞めていくパターンではないかと思います。私自身は「まだ始めたばかりなのでもう少し続けてみみては?」とは思いますが、生徒さんにとってみたら、すぐに気づいて良かったのでしょうね。

その次が、弾く曲のレヴェルが上がったにもかかわらず、そのための練習が足りず、先に進めなくなり、挫折した生徒さん。こちらもごく少数ですがいました。もうひと踏ん張りでしたが、残念!!

それから、中学受験で辞めていく子には、まだ出会ったことはありませんが、部活と塾との掛け持ちで、時間に余裕がなくなって辞めた生徒さんは一人いました。

辞める生徒さんには、なんとなく辞めんじゃないかなと思うような前兆があります。その生徒さんからピアノに対する嫌悪感のようなものを感じると、間もなく辞めていきます。ピアノを好きでなければ、辞めるのは当然のことですし、レッスンは生徒さんが主役なので、もう辞めようと考えている生徒さんには、どれだけこちらが頑張って教えても虚しい結果になるだけですよね。このような経験を、どの教室の先生方もしていらっしゃると思います。

でも、ピアノや音楽が好きで、レッスンに通うことを苦にしていない生徒さんには、最大限出来ることをします。家での練習がうまくいかない生徒さんはたくさんいます(ほぼ全員!?)が、子供は日々成長しているので、毎日の練習を習慣化してもらえるように、生徒さん一人一人の個性に応じた方法をいろいろ模索しています。生徒さんのほぼ全員が男の子なので、正直私に取っては大変すぎて、心が折れていることもあります!

目指しているところは生徒さんによって違いますが、将来の音楽愛好家育成のために私に何ができるのか、毎日考えることが本当にたくさんあります。もちろん、私も日々成長していますよ!


posted by マカロン at 15:21| ピアノ

2022年11月26日

助言の違いに戸惑うことなかれ

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

以前に外部講師の方に定期的にレッスンをしていただいているという話を書きましたが、今も変わらず、定期的に来て頂いています。私とは異なる視点からの説明や、私が指摘する内容と同じ指摘でも、違う言い回しでの説明もあり、有益な助言をいただいています。ですが、私のレッスンと講師の方のレッスンでは指示が違うことも多々あり、生徒さんたちがそのことに戸惑うことがあります。

「どちらの言うことに従えばいいですか?」という生徒さんからの質問には「正解はないよ」と答えています。アナリーゼをしても、そこからどのように解釈して自分の演奏にしていくかは、自分が決めることであって、先生が言ったからその通りに弾くのではなく、自分の解釈と合わせて考えて、最後には自分独自の世界を作りなさいと説明します。

読譜力やある程度のテクニックを身につけるまで、つまり基礎を身につけるまでは、音楽性には傾倒し過ぎないようにしていますが、小学4・5年生になる頃には、音楽性も含めて自分の演奏を目指してもらうようなレッスンを心がけています。

もちろん、解釈については、生徒さん自身に「なぜそのような演奏にしているのか」を説明してもらっています。ここまで成長してもらうのに、子供にもよりますが、5年以上かかります。音楽が面白くなるのはここからなので、技術だけでなく、時代背景など歴史の知識や音楽理論も含めて、どんどん探求していって欲しいですね。
posted by マカロン at 09:29| ピアノ