2022年12月22日

物価高で迎える今年のフランスのクリスマス

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

フランスでもクリスマスのヴァカンスを家族と過ごすために、人々の移動が始まっています。しかし、この大切な時期に、国鉄SNCFのストライキgrèveが始まり、TGVの減便(約半分)にさすがのフランス人も怒っています。

ところで世界的に物価が上がっていますが、もちろんフランスでも物価が上がっており、クリスマスの御馳走にも影響が出ているようです。全体として、前年比8,8%ほど上昇です。

フランスのクリスマスの御馳走は、まず前菜として、フォアグラfoie grasや海産物(牡蠣huître、スモークサーモンsaumon fumé、キャビアcaviarなど)、エスカルゴ、カルパッチョなどとシャンパンchampagneから始まります。メインは鶏のローストpoulet rôtiや七面鳥dinde rôtiのロースト、デザートにはビューシュ・ドゥ・ノエルLa bûche de Noël。

火曜日のニュースでは、様々な原材料費が上がっているが、加工品については、原材料ほどの物価高にはなっていないと報じていました。

では、前年と比べてどのくらい上昇しているのでしょう。まず原材料を見てみると、
魚卵(キャビアなど)  +4,8%
スモークサーモン    +10,7%
フォアグラ       +44%
エスカルゴ       +17,8%
帆立貝 coquille Saint-Jacques +8,1%

それに対して、加工食品への物価高の影響は控えめです。
チョコレート     +2%
シャンパン      +5,9%

日本でも物価上昇は止まりませんが、お正月の御馳走の予算は十分に用意しているのではないでしょうか。フランス人も1年に1度の家族との時間のための御馳走には、きちんと予算を組んでいるようです。

年末の町のざわざわ感が大好きで、暇を見つけては、いろいろな町を散策しています。今年は、子供たちの冬休みがとても長いので、いろいろなところからスキー場へのお出かけの話がちらほら聞こえてきます。存分に楽しんできてください!
タグ:語彙強化
posted by マカロン at 11:53| フランス語

2022年11月28日

9月・10月のテーマ「ゴミゼロ運動Zéro déchet」

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

フランス語レッスンの9月と10月のテーマは、ゴミゼロ運動でした。ゴミをどのように減らしていけるかについて考える2ヶ月となりました。まず始めは、様々な方法の提案をフランス語でどのように言うのかを学び、次に自分が日頃から行っているゴミを減らす方法を紹介してもらい、最後に、これから試してみたいゴミ削減方法について語ってもらいました。

買い物の際にはエコバックを使う(se servir d’un sac en tissu pour faire des courses)ことや、包装の少ない物を選ぶ(acheter des produits sans ou moins de emballage) こと、バラ売り(少量)のものを買う(acheter des produits en vrac)、使わなくなったものを人にあげる(donner à quelqu’un les affaires qui ne nous plaisent plus)などは、皆さんも普通に行っていることではないでしょうか。

最近あまりしなくなっているけれども、修理して使う(réparer les objets au lieu de les jeter) というのも、ゴミを減らす行動になるでしょう。

これからやってみたいことで一番多かったのは、コンポストで生ゴミを肥料にする(faire un composte pour recycler les pelures de fruits et de légumes en engrais)ことでした。

生徒さんの誰も知らなかったことで興味深かったのは、メールの送受信にかかる電力というのは、実は馬鹿にならないという話です。参考までに、日本語のサイトを紹介しておきます。https://eleminist.com/article/850 

他にも、何かをプレゼントをする際に、物を送らないという方法もありました。フランス語ではcadeau immatérielと言います。日本語でも「モノからコトへ」や「モノ消費ではなくコト消費」という言い方がありますが、いわゆる体験をプレゼントすることです。コンサートのチケットや、野外キャンプの体験コース、エステのクーポンなどいろいろあると思いますが、日本にはもう一つ「消えもの」というのがありますね。主婦からは喜ばれるもののひとつです。

それから、若者の消費行動を表す「トキ消費」や「推し活」などという言葉も昨今では使われているようです。その時にしかできないことや自分の好きなアニメのキャラやアイドルなどにお金を使うという消費行動のことだそうです。

「ゴミを減らす」ということが、エネルギー消費の削減や物を大切にすること、消費行動を見直すことにもつながっていて、物事というのは一面的に捉えるのではなく、多面的・複合的に考えることが大切だということにまで考えることができた生徒さんが多く、私自身も面白い発見ができた2ヶ月でした。
posted by マカロン at 11:22| フランス語

2022年09月15日

8月(及び9月)のテーマ:珈琲

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

8月から9月にかけてのテーマは「珈琲」です。このコーヒーですが、同じものでも、国によって呼び方が変わります。フランス語圏だけでも多様です。

まず、Espresso。イタリアの代表的なコーヒーです。呼び方はほぼ全世界共有のようで、とても濃い泡立ちコーヒーです。フランス語ではexpressと言うこともあります。量を多めに飲みたいときは、"un double express"と頼めば、2倍量のエスプレッソが出てきます。

それ以外の種類のコーヒーは、それぞれの国で異なっているようです。同じフランス語圏でもかなり違います。例えば、日本で普通に飲まれるドリップコーヒー。フランスのカフェにはありません。もちろん、家庭用のドリップコーヒーマシンがあるので、飲まれていないわけではありませんが、カフェではそれと似たコーヒーを注文することができます。café américain あるいは café allongé と呼ばれていて、エスプレッソをお湯で伸ばしたものです。ポーランドでもコーヒーと言えばエスプレッソですが、そこでもcafé américainもメニューにありました。

このアメリカ式コーヒーは、乗り換えのアムステルダムの空港では、café cremeと表示されていました。フランス語のcafé crèmeは、エスプレッソに泡立ちミルクを加えたものです。身体を暖めて、目覚めさせるために量が多めのコーヒーが飲みたかったので、ブラックコーヒーを探しましたが、メニュー表になかったので、仕方なくcafé cremeを頼みました。でも、飲んだらミルクなしの泡立ちコーヒーでした。コーヒーの泡をクリームと見立てて命名するとは、想像だにしていませんでした。

スイスには、牛乳がコーヒーよりもかなり多めのcafé reverséというものがあります。牛乳が主役のコーヒーで、スイスの濃厚な牛乳の味が楽しめます。ちなみにrenverséの意味は「ひっくり返された」で、牛乳と珈琲の立場が逆転している飲み物に、なるほど!と納得の名前が付けられています。これは、フランスでは見たことがありません。

モロッコのcafé casséは、エスプレッソに少量の牛乳を入れたもので、フランスのcafé noisetteと同じものです。

さらに、くだらない雑学ですが、フランス語で薄くてまずいコーヒーをjus de chaussette(靴下汁とでも訳したら良いのか、、、)と言います。要するに、薄いコーヒーを、汚れた靴下を絞ったときに出てくる水の色に例えているのでしょう。ベルギーでは、これをune lapetteと呼んでいます。

持ち帰りのコーヒーは、フランス語で café à emporter(à emporterは「持ち帰り」という意味)ですが、アルジェリアでは café jetableです。Jetableは「捨てることができる」という意味ですが、捨てることができるのは「コーヒー」ではなく、「持ち帰り用のカップ」のことで、この意味が言外に含まれています。

まだまだ続きはありますが、同じフランス語圏でも、国が変われば表現も変わるという面白い例のひとつかなと思います。
posted by マカロン at 13:48| フランス語