2020年01月20日

ディクテの方法とその効用

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

今日は以前のブログでお話したディクテの方法についてお伝えしようと思います。ただし、この方法だけがすべてではありません。私がこれからお伝えする方法も参考にして、自分の弱い部分を強化するような取り組み方を一人一人考えてみてください。

ディクテでは、「読む」「書く」「聞く」能力、文法や文の構造などの理解到達度などが試されます。要するに、ディクテを続けていくことで、フランス語の総合的な力が付いていきます。

ディクテを行う際の基本的な順番は、
1.普通の速さで読まれるテキストを、意味を理解しながら最後まで通して聞く。(適宜メモをとりながら聞いても良い)
2.少しゆっくりとした速さで読まれるテキストを書き取っていく。(句読点もフランス語で発音してくれますので、文の構造を理解する手助けになります)
3.再度、普通の速さでテキストが読まれるので、最終確認をします。確認することは、形容詞の性数一致や動詞の活用など、文章の意味や構造を考えながらスペルをチェックしていきます。
4.最後にテキストと照合して、間違いをチェックしていきます。

基本はこの順番ですが、聞き取れるまで何度も聞くということがあってもいいでしょう。

テキストと照合した結果を、次のステップのために是非活用してください。聞き取れなかった文章を分析して、勉強すべきところを洗い出していくという作業をしても良いでしょう。何度も音読をして、意味や文の構造、スペルを頭にインプットすることも有益です。

ディクテ用の音源でない場合には、一文ずつ止めて書き取って練習することが多いようです。しかし上級になってくるとかなり長い文章を書き取ることになるので、やはりディクテ用の教材があった方が便利でしょう。

聞き取りの際に躓くポイントには次のようなものがあると思います。
・ リエゾンがあると聞き取れなくなる。あるいは文の構造がわからなくなる。
・ 自分が知らない単語が出てくると極端に聞き取れなくなる。

確かに語末の子音を発音するリエゾンはくせ者です。フランス語では、単語を単独で発音する際には、語末の子音を発音しないのですが、母音や無音のHで始まると単語とくっつくと、発音しないはずの子音を発音します。これは慣れないと本当に厄介なのですが、聞き取る力や語彙力が付いてくれば、徐々に克服することができます。

書き取りの点で注意しなければいけないのは、アクソンのつけ忘れや向きの間違いと性数一致です。これもディクテのテキストを確認するときに毎度気づくことになるので、ディクテを続けていくことで上記の点に注意が向くことになります。

ディクテでは、音を聞き取ってそれを書くという作業だけでなく、文章の意味も理解していないと、同音異義語の多いフランス語においては、とんでもないことを書くことになってしまいます!

どの語学においても、基礎を固めるために大切なことは、聞くこと、声に出すこと、語彙を増やすこと、そして文法です。フランス語では、そこに発音されない子音の問題、性数一致の問題があり、音声では認識されない音を書き記さなければいけません。ですので、ディクテはスペルのチェックにもなります。

何はともあれ、フランス語の運用力を総合的に向上させてくれる勉強法がディクテだと言えるでしょう。
タグ:勉強法
posted by マカロン at 11:45| Comment(0) | フランス語

2020年01月13日

フランス語をマスターするための最強の方法は?

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。今日は、果たして「フランス語の上達への近道はあるのか?」という話です。

結論から言うと、そんなものはありません。レベルや強化したい部分によって、様々な方向からのアプローチがあります。色々な方法を組み合わせながら、スパイラル状に上達していくというのが王道でしょう。

文法を強化したいのに、スピーキングやリスニングをしても、まったく効果がないとは言いませんが、効率が良い方法とは言えないでしょう。リスニングだけでも、アウトプットの能力が上達することはありません。

シャドウイングも、言葉の抑揚やリズム、区切りなどに慣れるという点では良い方法ですが、これをやったからといって、文章を書いたり話したりするアウトプットがすぐにできるようになるわけではありません。辞書を引いて単語の意味を確認したり、文章全体の意味や情景を理解して行うなど、いくつかの点に注意しながら行えば、ネイティブに近い抑揚で話す基礎作りにはなるでしょう。

フランス語ではフランス語の総合的な理解度を確認するために、ディクテ(書き取り)を行います。ディクテを行うことによって、次のような点を確認することができます。
1)文法の確認
2)コンテクストから適切な語を選択できるか

文法に関しては、性数の一致、時制の一致などが正しく理解できているかを確認することができます。また、フランス語には同音異義語が多いので(日本語ほどではありませんが)、意味に沿った単語を選べているかどうかが試されます。

フランス語の発音は、ほぼ規則通りなので音を聞き取れればある程度のスペリングはできると思いますが、書くけれども発音しない子音や、同じ発音だけれどもスペルが異なる母音や子音がありますので、やはり前後の文脈から適切な語を選択する能力がなければいけません。ここでも語彙力が必須になります。

ディクテは、書き取るテクストの内容をレベル毎に変えれば、どのレベルの到達度でも確認することができます。(ディクテのやり方については、後日お伝えしたいと思います!)

語学の勉強には、たった一つの方法で短期間で上達する方法というのは存在しません。「これさえやれば、あなたも英語がぺらぺらになります!」という宣伝文句には、どうぞくれぐれもご注意ください!


タグ:勉強法
posted by マカロン at 20:01| Comment(0) | フランス語

2020年01月04日

多読学習のすすめ

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。ブログをご覧頂きありがとうございます。三が日も明け、年末年始の9連休も残すところ2日となりました。今日、フランス語のレッスンで仕事始めでしたが、明日はピアノの生徒さんとその保護者の方との親睦会兼新年会です!

さて、今日の話題は、フランス語の勉強法の一つ、多読学習について簡単にまとめてみようと思います。

多読学習は、初級の文法を一通りマスターし、さらに語彙も増えてきて、これからどんな勉強をしたらブラッシュアップできるのか、思案中の方にお薦めの学習方法です。

多読学習のメリットは、内容全体の要点を掴む力を養える点でしょう。多読学習のプロセスを通して、様々な単語の意味や正しい用法を、フランス語のまま意識せずに覚えていくことができるようになります。

多読学習の方法は、ジャンルを問わずに、ある程度まとまった文章を辞書なしで読むだけです。けれども、学習者のレベルに合わせた文章でなければ学習効果は上がりません。学習者のレベル毎に使用される単語や文法に制限がありますので、どのような物を読んだら良いかということは指導者と相談してみると良いでしょう。

多読学習を続けていくことで、初めて目にする単語や熟語が出てきたとしても、前後のコンテクストから大体の意味を推察できるようになります。日本語の文章を読んでいても同じことが起きますね。また、書き手の意図や感情を汲み取る理解力も向上していきます。

読むことにプラスして、要点を最後にまとめるという一手間を加えることで、さらにブラッシュアップすることができます。そのときに気をつけていただきたいのは、文章中にある単語を一切使わずに簡潔にまとめるという訓練するということです。この方法は、フランス語の運用力を高めるため、フランスの国語の授業でも行われています。語彙力強化にもなりますし、フランス語らしい表現のための必須項目です。私も大学に入る前のフランス語の授業でたくさんやらされました!

フランス語には同義語がたくさんあり、同じ語を繰り返し使わずに、同じ意味を持つ異なる単語や言葉に置き換えます。その理由は、文章を書く際に、フランス語では同じ単語を何度も使うことを嫌うからです。

日本語は同じ単語を繰り返し用いて意味を強化していくことを好みますが、ここがフランス人の思考回路と日本人の異なる部分と言えるでしょう。外国語を勉強するということは、このような考え方の違いを学び、受け入れていくという作業も含んでいます。異文化理解という枠においても、外国語学習というのは大切です。日本では外国語教育というと英語学習のことであり、英語に偏りすぎていることは異文化理解という観点からは、かなり特殊な状況なのではないかと思います。

それはともかくとして、フランス語に限らず、あらゆる言語習得に役立つ方法ですので、興味のある方は是非試してみてください。
posted by マカロン at 16:02| Comment(0) | フランス語