2020年06月29日

テレワーク(フランス語その2)

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

外出自粛要請が解除されてから1ヶ月ほどが経ちますが、首都圏では人の流れが以前とほぼ同じになっています。日本政府はリモートワークへの大幅な切り替えを望んでいたようですが、リモートワークへ切り替えようとする企業はごく一部のようで、実現ならず!という感じですね。日本は何においても変化を好まない、遅いと良く言われますが、既得権を守ろうとする勢力がいるからというだけではなく、中小企業が多いため、業務効率化を目指した分業が難しいということもあるのかなと思います。急なリモートワークで仕事が圧倒的に増えた人も多かったと思うのですが、その労力が今後の仕事の効率化に結びついて、日本人の働き方の変化につながればいいのになあと強く思います。仕事に忙殺されない人間的な生活を送りたいですよね。

フランスでは、おしゃれなコーワーキングスペースが増えてきて、リモートワークが定着しそうな印象を受けます。自宅など環境が整わない中での急なリモートワークへの切り替えだったのですが、もう少し時間をかけて環境を整えながら進めれば、よい自由な生活を手に入れることもできそうです。
実際に、人々の生活(特にパリの人々)はこれから変わっていきそうです。日本でも話題になっていますが、田舎への移住が始まっています。ロックダウン中、パリでの狭いアパルトマンでの閉じこもりの生活から得た教訓から、パリからそれほど遠くない小都市に移住しようとする人が増え、その土地の地価が上がっています。小さくても庭があって、好きな時に外の空気が吸える環境は都会の便利さに勝るということなのでしょう。

それはともあれ、今日は「フランス語(その2)」として、リモートワークに関連したフランス語の語彙をご紹介しようと思います。

まず、大本の単語、テレワーク、リモートワークは、le télétravailあるいはle travail à distance(こちらはあまり使われません)。テレビ会議、テレビ電話:la visioconférence あるいはla vidéoconférence(どちらかというと、la visioconférenceの方が、現在は好まれているようです)
リモートワークにはパソコンun ordinateurが欠かせません。リモートワークでは、オフィスle bureauへ行く必要はありません。自宅chez〜(ここにはmoi, toi, euxなどの人称代名詞の強勢形が入ります)あるいはコーワーキングスペースl'espace de coworkingで仕事をします。
被雇用者les employés(雇用主はl'employeur)はリモートワーク以前と同じ権利を得ることができます。有給休暇le congé payéや社会保障la séculité socialeも以前と変わりません。就業規則は一部変わりますが、就業時間等の規則を守っていれば、給料le salaireは変わりません。ちなみに残業はles heures supplémentaires、サラリーマンはsalarié(e)(s)です。

テレワークがテーマでしたので仕事に関する語彙になりましたが、日常生活に密着した単語ですので、是非覚えて使えるようにすると会話で仕事の話が出てきたときに役に立つと思います。
タグ:語彙強化
posted by マカロン at 09:42| フランス語

2020年04月23日

ここ最近、フランスのニュースでよく耳にする表現(その1)

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

フランスも他のヨーロッパ諸国と並んで一日の感染者数が減り始め、死者数も横ばいになっています。そこでフランスでもドイツなどと同じように外出禁止が一部解除されていますが、解除された途端、遠出する人が増え、飛行機やメトロ、トラムに人々がマスクも付けずに密集して乗っており、医療関係者が第2波が来るのではないかと恐れています。

完全に外出禁止が解除になるのは5月11日の予定ですが、5月11日の外出禁止が解除後も、自分の住んでいる地域から出ないようお達しが出されています!4月20日の20時のニュースでは、こんな大変な時期にもかかわらず、夏のヴァカンスをどうするかという話題も出ていました。フランスらしいですね。

では、今日は少しだけフランス語のレッスンといきましょう!コロナ騒動に関連した言葉をいくつか拾ってみます。

まず「外出禁止」は、フランス語ではun confinementです。「閉じこもる、閉じ込める、隔離」などという意味で、日本語とはまったく違う単語が使われています。反対はdéconfinement。外出禁止を字義通りに訳せばinterdiction de sortirです。

感染者は、des personnes contaminées。 des personnes infectéesを使うこともあります。
そのうち重症化して人工呼吸器を付けられて蘇生術を施されている患者をun patient en réanimation、集中治療室は une salle de réanimationです。

社会距離拡大戦略はla distanciation socialeです。日本語でソーシャル・ディスタンスと言っていますが、英語のsocial distanceは、社会階層やジェンダー、人種など、特定の個人あるいはグループを排除するという意味の社会学の用語なので、もし英語をカタカナ読みして使っているのだとすれば、メディアや政治家達は間違った使い方をしています。social distancingあるいはphysical distancingが適切な英語です。

今回の新型コロナで重症化しやすいのは、高齢者と慢性疾患を持つ方だと言われています(現時点では)。高齢者はdes personnes âgées、慢性疾患はune maladie chroniqueです。生活習慣病と言われているものが殆んど含まれています。ちなみに生活習慣病は、une maladie de comportement, une maladie au style de vie, une maladie au mode de vie, une maladie liée à la société d'abondanceなど、生活様式や物が豊富になり過ぎた社会に関連した病気という捉え方をしています。日本語と同じですね。以前は日本でも成人病と呼ばれていましたが、生活様式や生活習慣との関係が深いため、呼称が変わったのでした。

重症化リスクが高い高齢者ですが、施設で暮らしている高齢者の方々への訪問が禁じられているため、家族に会えず、食事がのどを通らなくなって痩せていく方、各人の部屋から出してもらえないため、施設内の他の高齢者たちとの会話も制限され鬱になっている方もいます。老人ホームはune maison de retraite (médicalisée医療付き)、要介護高齢者施設はEHPAD (Établissement d'Hébergement pour Personnes Agées Dépendantes)です。発音は「エパードゥ」。フランス語でも略称がよく使われますが、このところ良く聞くので、この機会に覚えておくと良いかもしれませんね。

最後に、WHOはOMS(Organisation mondiale de la Santé) です。ちなみに国連UNはONU (Organaisation des Nations Unies) 、世界貿易機関WTOは OMC (Organisation mondiale du commerce) です。英語の略称は使われません。

いかがでしたか。少しはフランス語の勉強のお役に立てましたでしょうか。
また機会があれば、こんな感じでフランス語の勉強に役立つ情報をアップしていこうと思います。
タグ:語彙強化
posted by マカロン at 11:59| フランス語

2020年03月05日

仏検2級レベル程度の語学試験で問われている能力:国語力

大倉山のピアノ教室、フランス語教室「スタジオ・ユールhttp://www.studio-jul.com 」の川田です。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

6月にはいくつかのフランス語の資格試験が行われるのですが、3月から願書提出が始まっています。
私の生徒さんでも、何人かは受験することになっており、「試験に合格するための効率の良い勉強法を教えてください!」や「合格出来るか不安です」など、多くの悩みや質問をしばしば受ける時期になりました。傾向と対策だけでどうにかなるものでもないので、地道な努力はどうしても必要ですし、不安を吹き飛ばすためにも必至で勉強をして自信を付けてもらいたいと思っています。

その中でも仏検2級程度の試験で問われている能力について書いていこうと思います。

語学学習の一般的な流れに沿えば、文法を一通り終えた後に、少しまとまった文章を読みはじめることになります。長文を読む際には、語彙力や文法の理解度が総合的に試されますので、はじめは知っている単語がとても少なく、文法の定着度合も低いので苦労します。しかし、長文に頻繁に触れることで、徐々に語彙も増え、文法もおさらいすることができます。

仏検2級レベルの試験は、長文問題が大部分を占めており、設問も内容理解を問うものが大多数になってきます。もちろん、前置詞や熟語、動詞の時制を問う問題もありますが、それらもより複雑になってきます。

長文の試験の内容のひとつは、長文の一部分が抜き取られていて、そこに当てはまる内容を、提示された選択肢の中から選ぶもの。他には、長文を読んで、提示された選択肢がその内容と一致しているか否かを選択するもの(DELF A2の場合には、内容に一致しているか否かを選択した根拠も示さなければいけませんし、もちろん選択肢は提示されません)。インタビュー記事の応答文を読んで、質問文を選択肢から選ぶというものもあります。

そのときに必要な能力は、フランス語で「文章を読解する力」です。いわゆる読解力と言われているもので、前後の文脈を考慮しつつ、内容を的確に理解できているか、論理的に文章を組み立てることができるかを審査されます。フランス語の知識ももちろん問われているのですが、最終的に問われているのは「国語力」ということですね!

外国語の能力が母語の能力以上になることはありません。ですので、是非とも日本語の力も同時に身につけて欲しいと思います。
posted by マカロン at 10:47| フランス語